プロフィール

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加藤選手おめでとう

昨晩、背番号48 加藤貴大選手が、東北楽天ゴールデンイーグスより育成ドラフト1順目指名を受けました。
今季、悔しい思いばかりさせてしまった富山県民の皆様に、ほんの少しではありますが、喜びを提供させていただくことができ、球団スタッフとして大変喜んでおります。

思い起こされるのは、加藤選手の投球を初めて見た時のことです。
重そうな直球は目を引くものの、リリースポイントはバラバラ。素材は一級品、後は磨く側が上手に磨ければ2年後くらいにはNPBから指名される投手になれるかも。
これが第一印象でした。

2010シーズンが開幕してからも、日によって調子に波があり、日によってはイニング毎に波があったり、いい意味でも悪い意味でもドキドキさせられる投手でした。
一時期故障もあり、納得できる投球ができないことに背中が丸まって見える時もありました。
それでも、彼の目から光が消えた瞬間を見たことがありません。
常に前を向き、野球に真摯に取り組み、その目は強い光を常に放っていました。

横田監督には、1年目(※)から勝負を懸けに来た加藤選手の情熱を真っ向から受け止め、技術・精神両面を見事に磨いていただきました。
指導者の常として、もう一年指導して、もっともっと輝く姿で送り出したい気持ちも持っているとは思いますが、独立リーグの存在意義でもある、夢を叶える選手を育成したこと。

そして、来季の重要な戦力である加藤選手を含む複数の選手を懸命にスカウトの方々に紹介していただいたことに感謝しております。
(※社会人、クラブチーム所属選手は、高卒3年、大卒2年後、独立リーグは1年目からNPBドラフト対象)

私は加藤選手に謝らなければならないと思います。
彼が1年目から勝負していたのに、2011シーズンの目玉選手にしようと思っていたこと。

彼の目の光の強さを感じていながら、球団フロントとして何もしてあげられず、彼の想いや強さを信じきれていなかったこと。
即ち、球団フロントとして彼を磨くことができなかったことを。

2010シーズン、夢を諦めた選手が沢山いました。夢を叶えた選手が一人いました。
諦めた選手も叶えた選手も、野球に懸ける情熱は、少々の温度差はあれど、すべて本物でした。
球団フロントとして、選手の、それを応援してくださる皆様の情熱に真摯に向き合って応えていかなければならない”原点”に立ち返らせていただいただきました。

2011シーズンの戦いは既に始まっています。
2011シーズンは、原点に立ち返り、試合でも、地域貢献でも、ファンの皆様とも、富山サンダーバーズは真摯に向き合い戦います。
期待して下さい。

ゼネラルマネージャー 味方 健二郎

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