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2013年03月 アーカイブ

2013年03月13日

富山クリーンプロジェクト

2008年から富山クリーンプロジェクトを推進している。
きっかけは、2007年に”野球を通じた地域貢献”を理念にスタートした球団が、大量のゴミを発生させて良いのか。
ゴミがゼロになることは無いかも知れないが、リサイクルやリユース、ゴミの減量を推進し、お世話になっている富山県の環境、地球環境に優しい運営はできないものか。
そんな想いから”富山クリーンプロジェクト”が発進しました。
この度、スタジアムで回収した割り箸を中越パルプ様に持参致しました。
割り箸3膳でA4コピー用紙1枚になるそうです。
地球温暖化現象が夏の酷暑を呼び、その原因は我々人間にあるのだとすれば、小さい事かもしれませんが、使用した割り箸が紙に生まれ変わることは素晴らしいことだと思います。

その他にも、マイカップ、マイバック運動に始まり、定着したとは言い難いが、マイ箸運動も推進した。
学校を訪問では、学校周辺のゴミ拾いを子供達と共に行い”ゴミを拾った子はゴミのポイ捨てをしなくなるはず”と、様々な活動をしてきました。
スタジアムのゴミは目に見えて減り、子供達も一緒になってゴミ拾いをしてくれた。
それはそれで大変嬉しいことでした。
しかしながら、我々が皆様と共に取り組んでいる富山クリーンプロジェクトは、地域の皆様のお役に立てているのかどうかについては、確証を得るに至った事がありませんでした。
そして、この度とても嬉しいことがありました。
昨年、私達が中越パルプ様に割り箸を持参した記事を見てくださった、富山県高岡土木センター小矢部土木事務所の方々が割り箸回収を推進して下さり、この度中越パルプ様まで持参いただきました。

しかも、回収箱には昨年の新聞記事が貼り付けてあり、新聞記事を貼り付けてから回収率が格段にアップしたとのこと。
嬉しい以外の言葉が見つかりませんでした。
私達が皆様と共に行った小さな活動の積み重ねが、想いが伝わり、拡がった事。
素直に”挫けずに続けて良かった”と思えました。
いつの日か、富山県にはゴミ一つ落ちていない町になることを夢見て、小さな活動かもしれませんが、今年も続けようと思います。
皆様のご協力あってこそ。
何卒宜しくお願い申し上げます。

2013年03月09日

リスクとチャンス

WBC2次ラウンドの台湾戦
9回表2死1塁の盗塁でチャンスを掴み、同点に追いついた。
「わっ!」と思ったのは私だけではないと思う。
恐らく、事前ミーティングにおいて、この投手の場合は「行けたら行け」であったろうし、その中での選手の決断であったのかもしれないし、ベンチからのサインだったかもしれない。
報道によれば”行けたら行く”選手の判断であったようだ。
失敗すれば戦犯扱い。
一見リスクが高いように思われるが、踏み込んだデータがあった上で、90%以上成功すると確信がなければスタートは切れないだろう。
即ち、「誰も走るとは想像していないであろう場面」であることも含め、見た目ほど高いリスクが無い作戦であり、その決断に至った鳥谷選手の凄さ。そして、データを揃え、ミーティングで選手に落とし込んだ我等が橋上戦略担当コーチの凄さなんだと思う。
もちろん、その打席でタイムリーヒットを放つ井端選手の凄みも含めてですが。

それにしても疲れる試合でした。
長時間の戦いではあったけれども、退屈することなく、肩に力が入りっぱなしでした。
恐らく、富山の選手達も試合を観戦し、同じような感想を抱いたのではないでしょうか。
ここで選手達に感じて欲しいのは、我々を応援して下さる皆様が、同様の感情や情熱を持って応援して下さっていること。

”がんばれ!侍ジャパン!”
”がんばれ!富山サンダーバーズ!”

日本を代表し、国を背負い戦う侍ジャパンの選手達と
富山を代表し、富山を背負い戦う富山サンダーバーズの選手達
土地の面積や、住む方々の人数や、報道の規模は違えど、
応援して下さる方々の気持ちに大きな差があるのだろうか。
私は無いと思う。
皆様が一生懸命応援して下さる姿や気持ちに嘘はなく、
私や選手達が侍ジャパンを応援するのと同様の気持ちが込められている。
常々「野球をさせていただける感謝」と言い続けている。
私や選手達が為さなければならないこと。表現しつづけねばならないこと。
それを、実力も待遇も全てにおいて優れている侍ジャパンの選手達が示してくれた。
それを、実力も待遇も全てにおいて彼等よりも優れていないであろう選手達が何をすべきか。
侍ジャパンの選手達が示してくれた精神は最低限示さなければならないものであり、そこにプラスして何を示さなければならないのか。
試合内容だけでなく、色々な事を教えていただいたゲームでした。

リスクを許容しなければチャンスを掴むことはできない。
もちろん、失敗すれば采配批判になり、成功すれば名采配と呼ばれる。
但し、成功しても失敗しても、そのリスクを許容できる準備を怠らなかった事は賞賛されて然るべきだと思う。
本当に楽しませていただき、学ばせていただいたゲームでした。
がんばれ!侍ジャパン!