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48小山内 大和 アーカイブ

2008年10月29日掲載

富山無念…逆転負け 日本一目前…小山内9回追いつかれ11回力尽く

BCリーグ優勝の富山サンダーバーズは2−3と逆転負け、独立リーグ日本一を逃した。2連敗後、四国・九州IL覇者の香川オリーブガイナーズ2連勝し、逆王手をかけていた富山は、4回に先制し、5回には山内匠二(28)が右前適時打。投げては188賊ο咫μ效智朗(26)が好投したが、8回に失策絡みで1点を許すと、9回1死三塁にエース右腕・小山内大和(26)が同点打を浴び、延長11回で力尽きた。

〈鈴木監督涙なし〉
涙はなかった。富山・鈴木康友監督(49)は、すっきりとした表情で激闘を振り返った。「あとアウト2つまでいったけど、これも野球。悔いはない」敗戦の瞬間ベンチの最前列で胸を張った。ただ、試合途中から降り出した冷たい雨が、背番号81の背中を打っていた。

楽しみながら、独立リーグの頂点を目指した。グランドチャンピオンシップへ、練習を再開させた13日。「ここまで試合をできるチームはない。楽しんでいこう」相手は昨年石川を圧倒した香川。自然と肩に力が入る選手たちを集め、指揮官はきっぱりと言った。

独立リーグの先輩の壁は厚かった。第2戦までの2試合はわずか4安打。2連続で香川の好走塁に屈し、一気に王手をかけられた。それでも、姿勢は変えなかった。リーグ戦中はふがいないプレーをした選手に、手を上げたこともあったが、敗戦のロッカールームで、選手たちを笑顔で出迎えた。「短期決戦は何が起こるかわからない。地元でドラマを作ろう」がけっぷちに立たされても、笑顔は崩さなかった。

〈逆王手も無念…〉
祈りは通じた。25日はエース小山内が2失点完投し、第4戦は2年間で1度も完封勝利経験のない139善ο咫ε鎮羚Ъ 24)が完封。地元で逆王手をかけた。「1分1秒でも、時間が戦いが止まってほしかった」心の底から、この戦いを楽しんでいた。

最終決戦は最後までもつれた。日本一まであとアウト2つのところで同点に追いつかれ、最後は延長11回で屈した。それでも「はしみたいにポキッと折れる選手かもしれないが、束ねたら強くなる。負けたけど、いい試合を見せられた」今季82試合目の戦いに悔いはなかった。

来季、鈴木監督は3年契約の3年目を迎える。正式な契約交渉は今後だが、永森茂球団社長は「前、後期と優勝して、成績的には問題ない」と続投を打診する見込みで、鈴木監督も「また来年。日本一を目指して頑張りたい」と09年に意欲を示した。勝負の年。来年、50歳を迎える指揮官は、この悔しさを必ず大きな歓喜に変えるつもりだ。

〈プロ注目野原不完全燃焼〉
ドラフト候補の4番・野原は、不完全燃焼に終わった。3打席連続四球の後は、8回1死で一、二塁間を抜けるヒット。しかし、一発を期待された延長11回にはスライダーで三振。「あそこで振ってしまうところが今の実力。みんなに申し訳ない」と肩を落とした。

因縁の香川戦だった。国士舘大4年の秋、香川のトライアウトに挑戦。しかし、その前夜に交通事故に巻き込まれ、むち打ちで受験を断念。その後、富山を受け合格した。「受かれば向こうに行こうと思っていた」と複雑な思いもあった。

惜しくも日本一は果たせなかったが、阪神とロッテ、オリックスから調査書が来ており、ドラフト指名も有力だ。「今は不安と期待が両方。どっしりと構えて当日を迎えたい」と気持ちを切り替え、30日を待つ。

2008年10月26日掲載

小山内 大和〜崖っぷち富山救った初勝利導いた 小山内大和魂完投!!

富山サンダーバーズが、意地の1勝を挙げた。四国・九州IL王者・香川オリーブガイナーズに敵地で2連敗して迎えた第3戦は、初回に優士(25)の右越え二塁打で2点を先制。2回にも町田一也(22)の三塁適時内野安打などで2点を奪うと、投げては、エース右腕・小山内大和(26)が2失点完投。5−2で快勝した。26日に行われる第4戦で、勢いに乗った雷鳥軍団が逆王手を狙う。

〈昨季4勝4S香川お得意様〉
雷鳥応援席から沸き上がる“大和コール”を、心の底から喜んだ。試合後のヒーローインタビュー。言葉を選びながらも、富山・小山内はきっぱりとした口調で言った。「やっと勝つことができました」試合中は常にポーカーフェースを貫く背番号48。再び起こった万雷の拍手に、端正な顔も思わず崩れた。

「調子は良かったけど、力みで制球が甘くなった」2回までに4点の援護を受けたが、5回まで7安打2失点。最多勝、防御率の2冠王に輝いたリーグ戦中の投球とは、ほど遠かった。それでも、四国IL・愛媛の3年目だった昨年、香川から4勝4セーブを挙げた経験が窮地を救った。

「香川打線は厳しいところを安打にする。甘い球の方がミスってくれる印象があった」独持の感覚で、6回からは大きく割れるカーブを軸とした変化球主体の投球にギアをチェンジ。回の合間には正捕手の廣田嘉明主将(27)と配球を練り直し、勝負どころでは後期開幕前に横田久則コーチ(41)から伝授されたフォークを多投した。11個のアウトを内野ゴロで奪う打たせる投球で2失点完投。

〈抜群のうまみスカウト絶賛〉
阪神・池ノ上格スカウト課長が「投球に抜群のうまみがある。(変化球で)あれだけ打者の軸をぶらせれば、打てるもんじゃない」と、うなる110球の完投劇。17日の第1戦で3失点で負け投手になった悔しさも、地元で晴らした。

エースの快投で1勝を挙げたが、王手をかけられた状況は変わらない。小山内は「まだ1つ勝っただけ。いつでもいけるようにしたい」とフル回転を誓った。この意地がある限り、雷鳥軍団の日本一への戦いは終わらない。

〈神風吹いた!!〉
富山は初回2死二、三塁から優士の右飛を香川の右翼手が目測を誤り、ラッキーな形で2点を先制(記録は右越え2点二塁打)。2点リードの7回1死二塁では藤岡直也(21)がダメ押し右前適時打を放ち、9安打5得点。敵地2試合でわずか4安打に終わった打線が、地元で奮起した。鈴木康友監督(49)「(優士の2点打は)神風が吹いた。(相手の先発は第1戦で敗れた)塚本だと思ってたんですけど、うまく攻略できた」と久々の爆発に笑顔を見せた。

2008年10月19日掲載

富山連敗

富山サンダーバーズが、四国・九州IL優勝の香川オリーブガイナーズに逆転負けを喫し、独立リーグ日本一に王手をかけられた。初回に町田一也(22)の左前適時打で先制したが、4回に同点に追いつかれると、7回には4安打に好走塁を絡められ、2失点。打線も好投した先発・田中孝次(24)を助けられず、3安打。1−3で2連敗した。第3戦は24日、地元・桃山球場で行われる。

〈わずか3安打〉
香川応援団の大声援が耳をつんざく。マウンドから降りる富山・田中の視線は、宙をさまよった。「そんなに怖い打者はいなかった。ただ、仕方ないです」6回まで4安打1失点に封じたが、7回に2失点。痛恨のイニングを悔やむしかなかった。

走塁の差が勝負を分けた。7回1死一、三塁。走った一塁走者を一、二塁間で挟殺プレーに持ち込んだが、三塁走者・国本に逆転の本塁を突かれた(記録は重盗)。廣田嘉明主将(27)が「走るタイミングを知っている。そういう訓練もしているんだろうな」と振り返れば、鈴木康友監督(49)は「今までに体験したことのないプレー。間一髪でやられている」。17日の第1戦では守備陣の一瞬のスキを突かれ、シングルヒットで一塁走者が生還。独立リーグ2連勝を目指す王者の好走塁に、2夜連続で屈した。

〈地元で逆襲だ〉
前日に1安打完封負けを喫した打線は、第2戦もかみ合わない。1回2死二、三塁に町田の左前適時打で先制したが、後が続かない。2回以降、5度得点圏に走者を置いたが、香川の継投の前に2安打に終わった。

24日からは富山ラウンド。指揮官は「まだ、負けたわけではない。ここからドラマをつくりたい」と地元での3連勝を誓った。がけっぷちにたたされた雷鳥軍団。今こそ、BCリーグ王者の意地を見せる時だ。

2008年10月18日掲載

小山内 大和〜好投小山内救えず 富山たった1安打

〈四国・九州IL王者香川に初戦完封負け〉
富山サンダーバーズは、四国・九州IL覇者の香川オリーブガイナーズに完封負け、初戦を落とした。エース右腕・小山内大和(26)が力投したが、4回に香川の足を絡めた攻撃に3失点。打線もサブマリン・塚本にタイミングが合わず、わずか1安打に抑え込まれ0−3の完敗だった。負けられない第2戦は、サーパススタジアムで午後6時にプレーボールする。

〈悪夢の4回〉
悪夢のような光景に、富山・小山内はぼう然と天を仰いだ。0−2とされた4回2死一塁。遊撃後方に上がった左前打で、香川の一塁走者・国本が二塁、三塁ベースをけって、一気にホームを陥れた。守備陣の一瞬のスキを突かれ3点目を許し、背番号48は唇をかみしめるしかない。目の力は完全に失われていた。

魔の4回だった。1死二塁。丈武の放った中堅方向への強烈な打球を二塁手川端英治がはじいて(記録は二塁内野安打)一、三塁のピンチとされると、さらに暴投で二、三塁に。中犠飛であっさりと先制点を許した。

続く2死二塁では、国本の平凡なゴロを山内匠二がトンネルして2点目を献上。試合を決めた3点目は、87年の日本シリーズ第6戦で西武が見せた好走塁を思い出させる形で奪われた。「しっかり守っていたら、0−0のゲーム。(小山内)大和は球数も少ないし、よく投げた。でも、バタバタしたところで3点を取られてしまった」と鈴木康友監督(49)。エースは結局4安打完投しただけに、4回の3失点を悔やんでも悔やみきれない様子だった。

強力打線も全く火を噴かなかった。塚本の120キロ台の浮き上がる直球と、80キロ台の大きなカーブに打撃を崩され、安打は4回先頭の山内の右前打のみ。四国・九州IL王者に力の差を見せつけられた。

〈暗さはなし〉
それでも、試合後のミーティングでは笑いが起きるなど、初戦を落とした暗さはなかった。この日無安打に終わった野原祐也は「ここから、ばん回しますよ。このままでは終われない」と第2戦での奮起を誓った。悲観している暇はない。勝利だけを目指し、前に進むしかない。

2008年10月12日掲載

草島起死回生3ラン!!優士サヨナラ打!!富山初V

〈群馬に3連勝〉
富山サンダーバーズが破竹の3連勝で、上越地区優勝の群馬ダイヤモンドペガサスを下し、BCリーグ優勝を決めた。3点を追う9回2死一、二塁の土壇場で草島諭(24)が起死回生の右越え場外3ラン。奇跡的な同点弾で流れをつかむと、延長10回2死一、三塁から優士(25)がサヨナラ二塁内野安打。4−3と、劇的Vを飾った。富山は17日、開幕の日本独立リーグ・グランドチャンピオンシップで四国IL覇者・香川オリーブガイナーズと激突する。

〈死闘3時間55分〉
鳥肌が立つような試合内容に、鈴木康友監督(49)も、すっかり心を奪われた。延長10回2死一、三塁。優士の二塁内野安打で決めた劇的サヨナラV。その瞬間、指揮官の目も真っ赤に染まっていた。「長いことやっているけど、こんな感動的な試合はない」3時間55分のドラマの後には、5回の胴上げが待っていた。ただただ、リーグ制覇の余韻に浸った。

ゼロからのスタートだった。07年3月5日、産声をあげた富山。だが、転々とする練習場の中には、ホームベースもないグラウンドもあった。指揮官が引越し用ダンボールでホームベースの代用品を作り、その場をしのいだが、わずか10段の階段でトレーニングしたことも。「さすがにびっくりした」と主砲の野原。慣れない環境に不安な日々が続いた。

1年目は石川とのマッチレースに敗れ、初代王者の座を逃した。悔し涙に暮れる中、選手たちはその年限りでチームを去ることになった宮地克彦プレーイングコーチ(現ソフトバンク)に「おまえらで、『監督を胴上げする』という俺の夢をかなえてくれ」と声をかけられた。廣田嘉明主将ら多くの選手が今も尊敬する選手としてあげる男の一言。「宮地さんの夢もかなえたかった」と燃えに燃えた。

2年目の4月からは公式練習場として、立山球場を使用。5月には球団ワースト6連敗を喫したが、打線は野原中心のつなぎ野球に徹し、投手陣はエース・小山内大和を軸に戦い抜いた。「去年は大味な試合が多かったけど、今年は粘り強くなった」と指揮官。リーグ優勝が懸かったこの日の戦いも、誰もが負けを覚悟した9回、草島が同点3ラン。一気に頂点まで突っ走った。

17日から、昨年、石川を圧倒した香川と独立リーグ日本一を懸けて戦う。「まだ、終わりじゃないから」と鈴木監督。雷鳥軍団の伝説は、まだ終わらない。

〈草島9回2死フルカウントから場外弾〉
悩めるスラッガー、草島の“今季1号”となる場外3ランで勝利を引き寄せた。3点ビハインドの9回2死一、二塁のフルカウントで、ど真ん中の速球を迷わずフルスイング。「手応えも完ぺき。打った瞬間に行くと思った」と草島。大きな放物線を描き、ボールは球場外の林に消えた。

どん底からの復活だった。昨年は主軸として、打率3割3分8厘、本塁打13本で共にリーグ2位を記録。
しかし、春先に右ひざ、背中、かかとを次々に故障。絶不調に陥り、今季は代打要員としてベンチを温めることもしばしば。「心が折れそうだったけど、ファンの応援が元気をくれた」と地道に練習。最後にその努力が報われた。

「レベルの高い香川の投手から、今日みたいに打ちます」と草島。日本一を決める大舞台で、完全復活を目指す。

2008年10月09日掲載

富山王手〜敵地連勝!!11日宮野で舞う

富山サンダーバーズが、BCリーグ制覇に王手をかけた。今季5勝の田中孝次(24)が、自己最速139キロの直球を軸に、6回を無四球で2失点。打線も塚本雄一郎(23)が3安打2打点の活躍を見せれば、8回には野原祐也(23)が右翼場外に消えるダメ押し3ラン。攻守がかみ合い、群馬ダイヤモンドペガサスに9−3で大勝した。優勝をかけた第3戦は11日、黒部・宮野野球場(13時開始)で行われる。

〈母へ最高の報告〉
最後の瞬間を見届けると、富山・田中は充実した表情で、ベンチを飛び出した。群馬に9−3で大勝。「アウェーでの、この2勝目はデカい。勝てて良かった」敵地での2連勝を呼び込んだ174賊ο咾蓮顔かを真っ赤にして喜んだ。

自然と気持ちも高ぶった。5回の先頭打者。カウント1−0からの外角の直球は自己最速タイの139キロをマーク。この直球を内外角に集め、決め球には外角のスライダー。群馬の強力打線に的を絞らせず、6回を7安打無四球、2失点。鈴木康友監督(49)が「序盤は苦しい試合展開だったけど、田中がよく投げてくれた」と目尻を下げる投球だった。

プレーオフでの活躍を伝えたい人がいた。母・道子さん(57)。女手一つで育ててくれた最愛の母は、自らが神奈川・釜利谷高3年時から体調を崩し、現在も病院通いの生活が続いている。息子の投球を見たのは高校3年の夏が最後で、BCリーグでの試合は1試合も見ていない。田中は「無理して、大学(帝京平成大)にも行かせてくれた何としても勝ちたかった」。シーズン中から自分が掲載された新聞は、実家に送っているという孝行息子。北陸地区チャンピオンシップの石川戦に続く2戦連続の好投は、最高の報告になりそうだ。

〈塚本技あり3安打2打点〉
狙い打ちだった。3点リードの6回2死三塁。塚本は内角のスライダーを迷わず振り抜いた。「(下手投げの)キムは打ちづらかったけど、変化球を狙っていた。いいところに飛んだ」打球は左中間を抜ける適時二塁打。二塁ベース上で、思わず白い歯がこぼれた。

小技でも見せた。初回無死一塁には初球をきっちり投前に犠打。8回2死には三塁線に絶妙のバント安打を決めた。2回にも左前適時打を放っており、今季初の猛打賞で2打点。「後ろにつなぐことが大事。僕がつなぐと、チームに勢いが出る」打撃練習ではバントやバスターに時間を割く背番号0。ソツのないプレーを見せた雷鳥軍団の“いぶし銀”が、敵地2連勝の呼び水となった。

〈木谷1失点締め〉
7回からは、プレーオフからリリーフに回っている188賊ο咫μ效智朗(26)が3回1失点。盤石の投手リレーで、四国IL・香川とのグランドチャンピオンシップまであと1勝だ。11日からは地元・富山決戦。田中が「この流れで3連勝したい」と言えば、指揮官は「もう1試合。一気にいきます」とまくし立てた。上昇気流に乗る雷鳥軍団が全速力でVロードを駆け上がる。

2008年10月08日掲載

小山内 大和〜最速143キロで6安打 小山内完封

〈余裕の119球〉
余裕があった。3点リードの9回。先頭打者を味方のエラーで出しても、富山・小山内はまったく慌てることはなかった。「常に上から見下ろす感じだった」次の打者を併殺に打ち取り、最後の打者は見逃し三振に。

119球の完封ショーを簡単に終えると、安どの表情でハイタッチを交わした。
リーグ制覇がかかった大事な初戦でも、1点あれば十分だった。大きく割れるカーブを見せ球に、最速143キロの直球を武器に、飛ばしに飛ばす。2回無死一、二塁のピンチを切り抜けると、テンポの良い投球で凡打の山を築いた。リーグトップのチーム打率(2割7分2厘)を誇る群馬打線に、三塁も踏ませない6安打完封。「立ち上がりは悪かったけど、僕にも意地がある。初回の1点で、勝ってやろうと思った」群馬・富岡とのエース対決も制し、白い歯がこぼれた。

〈G坂本刺激〉
忘れられない光景がある。四国IL・愛媛での昨年7月19日。松山坊っちゃんスタジアムで行われたフレッシュオールスターを観戦した。巨人・坂本勇人内野手(19)ら、NPBの若手選手に熱視線を送る中、四国で伸び悩んでいた小山内は、大きな自信をつかんだ。
「プロの打者でも打って3割。それまで細かい制球ばかり気にしていたけど、強気に投げることが大事だと思った」それ以降、愛媛では後期だけで7勝とフル回転し、富山移籍1年目に最多勝、防御率の投手タイトル2冠をゲット。たった数時間の試合だったが、この試合が背番号48を大きくした。

〈29回無失点〉
エースの快投で、雷鳥軍団は敵地で戦勝。鈴木康友監督(49)は「小山内はフィールディングも見事だったし、余裕を持って投げていた。まだ先は長いけど、この1勝は大きい」とエースを手放しで褒めた。9月13日の群馬戦から続く無失点記録を29イニングに伸ばした小山内は「早く優勝を決めたい」。“ドクターゼロ”の視線には「リーグ制覇」の5文字しか映っていない。

〈優士2安打2打点〉
群馬の夜空を、優士が切り裂いた。2点リードの8回2死二塁。カウント1−2からの直球を強振すると、打球は弾丸ライナーで中堅手の頭上を襲った。ダメ押し適時三塁打だ。初回にも先制点をたたき出し、2安打2打点。「次の打者がおかわり(野原)だったんで、つなぐ気持ちで打った」打のヒーローとなったが、冷静に試合を振り返った。

3月のキャンプ中に腰を痛め、開幕には間に合わなかった。5月にスタメンに戻り、8月下旬から3番に座ったが、打率、本塁打、打点と昨年の数字を1つも上回ることができなかった。「シーズンの大事なところで打てなかったし、チームに迷惑をかけた」とリーグ戦を振り返ったが、それもリーグCSの初戦で振り払った。
「久しぶりに打てて良かった」どこまでも冷静だったが、背番号7には充実感が漂っていた。

2008年10月04日掲載

富山北陸制覇 康友監督宙に舞った

富山サンダーバーズが北陸地区優勝を飾った。初回に野原祐也(23)の中前適時打で先制すると、続く町田一也(22)が右越え2ラン。その後も着実に加点し、投げては後期から先発に回った右腕・田中孝次(24)が8回2失点。9回に2点を許したが、石川ミリオンスターズを5−4で振り切った。上信越地区優勝の群馬ダイヤモンドペガサスとのBCリーグチャンピオンシップは7日、開幕する。

〈打倒石川果たした〉
最高の笑顔を輝かせ、富山・鈴木康友監督(49)がマウンドに向かった。苦しみながらも石川を下し、北陸王者。魚津の夜空に3度、舞った。「やっと石川の上に立つことが出来ました」目を真っ赤にして、ようやくつかんだ歓喜を喜んだ。
“打倒・石川”が合言葉だった。昨年は石川との壮絶なデットヒートを繰り広げたが、石川の前に力尽きV逸。

2冠王の野原ら強打を売りとしたが、最後は石川・金森栄治監督の胴上げを目の当たりした。
「去年の悔しさを持って戦おう」ミーティングの指揮官には、自然と石川を意識する言葉が口に付いた。全体練習がスタートした3月からは石川のような「勝てる野球」を追求。
ノックでふがいないプレーが続くと、指揮官は練習を中断し、「おまえら去年負けた理由はなんだ。石川に守備で負けたんじゃないのか」とゲキを飛ばした。

リーグが開幕してもその姿勢を崩さず、試合後は反省練習に汗を流した。前後期優勝を飾ったが、「北陸で優勝しないと素直に喜べなかった」と野原。選手たちは街中で知らない人から「石川だけには負けるな」と声をかけられたこともあって、ライバルへの対抗心が日増しに強くなった。

1年間のリベンジの念は、この試合で爆発。町田の2ランを含む3打点に、マウンドでは田中が8回2失点。1点差に追い上げられたが、昨年石川が初代王者に君臨してから353日後。宿敵を粉砕し、北陸の頂点に立った。

BCリーグチャンピオンシップでは、群馬が待ちかまえる。指揮官は「寒くなるまで野球をやります」とファンの前で宣言した。大きな自信をつかんだ雷鳥軍団が7日、敵地・群馬に乗り込む。

〈鈴木康友監督手記〉
前後期で優勝したけど、プレーオフで石川に勝つまでは喜べなかった。去年は石川の前に悔しい思いをして、今日勝ててホントにうれしいですね。

今年一年は勝つことにこだわってやってきた。その中で、立山球場で練習が出来るようになったのが、チームのレベルアップにつながったかなと思う。去年は県営富山、城光寺、桃山を行ったり来たり。
しかも時間制限がある中で練習してきたわけですから。

立山球場で練習するようになった5月に、チームはワーストの6連敗。連敗中の5月12日に立山球場から車で5分ぐらいの田んぼで田植えをしたんだけど、あの時はチームがどうなるのかと不安だった。稲はすくすく育ていくのに…。「野球選手も稲みたいに育てば」と何度か思った。

そんな中で5月28日の石川戦で小山内が完封。今季石川戦初勝利だったんだけど、あの1勝で1年間の戦い方が見えてきた。「大和が投げれば負けない」って選手も自信を持って戦うようになったしね。稲は結局、9月17日に収穫したんだけど、立山球場で練習を重ねていくたびに、稲と選手がダブって見えた。この4ヶ月で選手は確実に大きく育ったと思う。

1年目のチームスタート時は練習場にホームベースもなくて、引っ越しのダンボールを切って練習していた。何もないところからのスタートだった。2年目に立山球場で課題を1つずつクリアして、前後期優勝の収穫を得て、石川を倒しての北陸優勝。試合は続くけど、1つでも上を目指して、チーム一丸戦っていきたいですね。

2008年10月03日掲載

富山Vお預け 延長11回惜敗

〈今日こそ決める〉
富山サンダーバーズが石川ミリオンスターズに競り負け。リーグチャンピオンシップ進出は3日以降にお預けとなった。
エース右腕・小山内大和(26)、木谷智朗(26)ら意地の継投を見せたものの、打線が石川・南和彰(27)の前に9回まで3安打無得点。リーグ規定により、初の延長戦となったが、延長11回、最後に力尽きた。勝てば、北陸地区Vが決まる第2戦は3日、魚津桃山野球場(18時30分開始)で行われる。

〈打線沈黙〉
天を仰ぎ、奥歯をかみしめた。4点を追う延長11回裏2死満塁。富山の最後の打者・野原祐也(23)が左飛に倒れた瞬間、三塁コーチャーズボックスの鈴木康友監督(49)が悔しさを露にした。勝てば、北陸王者の一戦で惜敗。歓声がアルペンスタジアムにこだまする中、指揮官はうつむいたまま、ベンチへ引き揚げていった。

「今日で何とか決めたいね」試合前、指揮官が話したとおり、意地の継投を見せた。まず最多勝、防御率のリーグ2冠王に輝いた小山内だ。6回1死一、三塁。カウント0−2からの投球で右脚太ももがつったが、そこからが力の見せ所。1死満塁から吉岡、代打・三宅を続けざまに空振り三振。ポーカーフェイスでマウンドに立つ背番号48から思わずガッツポーズも飛び出した。
球は高めに浮き、石川打線に6安打。本来の姿とはほど遠かったが、7回無失点。まさにエースの力投だった。

7回2死一、二塁の座親のインフィールドフライを巡り、試合は31分間中断。8回からリーグ11勝の右腕・木谷がマウンドへ。8回1死に左翼線二塁打を許したが、直球中心の投球でバットのしんを外していく。2回を無失点に抑え、延長10回からは守護神・小園司(26)に託した。

後期だけで9セーブを挙げた“雷鳥魔人”は10回に2死一、二塁のピンチを招いたが、内田を125キロの外角のスライダーで空振り三振。しかし、11回に2死満塁のピンチを迎えると、座親に先制2点中前打。続く深沢に四球を与えると、平泉にダメ押し2点中前打を浴び、一挙4点を許した。

打線も9回までに4度、得点圏に走者を進めたが、後が続かない。カットボール、スライダーなど多彩な変化球を駆使する石川・南の前にあと1本が出ず、まさかの完封負け。この日の悔しさは3日に晴らすしかない。

2008年09月28日掲載

小山内 大和〜富山・小山内投手2冠当確

26日に前後期完全制覇を果たした富山サンダーバーズは、この日もエース右腕・小山内大和(26)が3回を無失点の好投。最多勝、防御率の投手タイトル2冠へ大きく前進した。試合は、1点を追う9回、町田一也(22)が4号ソロ。ホーム最終戦で、石川ミリオンスターズと2−2で引き分けた。

〈最多勝&防〉
白球に富山・小山内の気迫が乗り移った。3回2死一、二塁。最速141舛猟承紊蓮∋偉櫃悗領呂里覆ぅ薀ぅ福爾吠僂錣辰拭スコアボードに並ぶ3つのゼロ。最多勝、防御率の2つのタイトルを手中に収め、安どの表情を浮かべた。

高めに球が上ずる。安打を許す。それでも、得点は許さないのが、富山で成長した証しだった。「あんまり調子は良くなかった」この日の3イニング、いずれも得点圏に走者を許したが、落ち着いたマウンドさばきは変わらない。制球力抜群の直球と、落差のあるカーブで、決定打を許さなかった。
4安打無失点で、石川の南和彰との防御率争いでは0.08差をつける1.41。南が28日の信濃戦で9回完封しても、小山内の数字を越えることはなくなった。「意識はしてましたけど、なるようになる」とクールに喜んだ。

四国IL・愛媛では、3年間で13勝24敗。負け数が先攻し、1年間先発ローテションを守ったことはなかった。それでも、富山移籍1年目で15勝3敗。愛媛時代2年間バッテリーを組んだ広田嘉明主将(27)が「状況に応じた投球ができるようになった」と目を細める成長ぶりだ。「今日みたいな投球ではダメ。またしっかり調整しないといけない」と小山内。2冠の喜びはシーズン後。まずは2日からの北陸地区チャンピオンシップに全力を注ぐ。

2008年09月27日掲載

富山前後期完全V〜雷鳥打線爆発13点!!本拠地で鈴木監督舞った

〈木谷今季初完封〉
富山サンダーバーズが前後期完全制覇を達成した。マジック1とし、信濃グランセローズと対戦した富山は、4回に山内匠二(28)の右翼線3点三塁打など4安打6得点。7回にも打者10人の猛攻で6点を奪い、後期初の2ケタ得点。投げては木谷智朗(26)が今季初完封で、13−0の完勝だ。10月2日からの北陸地区チャンピオンシップでは、年間勝率2位の石川ミリオンスターズと対戦する。

〈前期から進化〉
はやる気持ちを抑え、富山・鈴木康友監督(49)はゆっくりと緑の輪に向かった。カクテル光線に照らされ、背番号81が4度、宙に舞う。「まさか後期も勝てるとは…。選手が粘り強く頑張ってくれた」今季2度目の胴上げ。完全制覇の味は格別だった。

進化しながらの後期優勝だった。4月の開幕前に右ひじを疲労骨折し、戦列を離れていた小園司が後期に復帰。ハーラー単独トップ15勝のエース小山内大和に、木谷ら先発陣が安定したこともあり、昨年のエース右腕はストッパーに回りリーグトップタイの9セーブを挙げた。野手陣も苦手の左対策として、伊東大輔(23)を起用。作戦でも、バスターエンドランを多用するなど、攻撃の幅が広がった。

一時は首位と3ゲーム差が開いたこともあったが、試合が進むたびに安定感が増す。8月12日の群馬戦から4つの引き分けを挟んで4連勝。指揮官が「チームが1つになった」と言えば、廣田主将は「接戦をものにできるチームになった」と胸を張った。リーグ終盤の9月に同地区の福井、石川が思うように勝ち星を積めない中、この試合までに4つの貯金を作った。

勝てば、後期Vが決まるこの試合では、4回に山内が右翼線に3点三塁打を放つなど打者10人の猛攻で4安打6得点。約25分間の降雨中断を挟んだが、7回にも6回点を挙げ、後期初の2ケタ得点。昨年を思い出させる猛打で、北陸地区年間王者に立った。

地区チャンピオンシップでは、3戦で1勝すれば、7日からのBCリーグチャンピオンシップへの出場切符を得る。鈴木監督は「チーム一丸。もう1つ上にいけるようにしたい」と頂点を見据えている。BCリーグ制覇、独立リーグ日本一へ。大きな手応えをつかんだ雷鳥軍団が、さらなる高みを目指し、ばく進する。

2008年09月20日掲載

小山内 大和〜小山内4安打完封で富山堅首

北陸地区首位の富山サンダーバーズが石川ミリオンスターズに3−0で完封勝ちした。エース右腕・小山内大和(26)が最速142舛猟承紊藩遒舛詈儔週紊魘郢箸靴董▲蓮璽蕁蔀影肇肇奪廚15勝目を挙げ、2位・石川とのゲーム差を2に広げた。

〈単独トップ15勝〉
表情を崩すことなく、富山・小山内は淡々と話した。「とりあえず勝てて良かった」。最多勝、防御率のタイトルを争う石川・南和彰(27)との対決で、今季7度目の完封勝ち。石川とのゲーム差を2に広げる大きな1勝にも、全く浮かれることはなかった。

3つの“落ちる球”が威力を発揮した。直球は最速142舛覆らも、フォーク、チェンジアップ、SFFが低めに決まる。7奪三振、被安打4の無失点でハーラー単独トップの15勝目だ。ロッテ・山下徳人スカウトが「どんな球種でもストライクが取れる」と舌を巻けば、鈴木康友監督(49)は「制球力、気迫、テンポ。リズムがいいから守っている方も守りやすい」と目を丸くする100球の完封ショーだった。

前期だけで10勝を稼いだエースだが、後期から新たな課題に取り組んでいる。「上(NPB)に行くために、空振りを取れる球が欲しかった」と話す横田久則コーチの指導の下、習得に努めたのがこの試合で決め球となったフォーク、SFFだった。最初は右打者に抜ける場面もあったが、この日は、威力を発揮。夢の実現へ、確実に前進している。

1点リードの9回には町田一也(22)が右翼ポール直撃のダメ押し2ラン。投打ががっちりかみ合い、後期Vへまた一歩、近づいた。「まだ大した差はない。これから頑張ります」前だけを見据え、富山の“ドクタ
ー・ゼロ”は気を引き締めた。

2008年09月14日掲載

小山内 大和〜小山内14勝トップタイ

エース・小山内が制球に苦しみながらも粘りの投球で8回を7安打2失点。
大士のファインプレーや、5番町田の4安打3打点など味方の援護もあり、ハーラートップタイの14勝目をマークした。「調子はよくなかったけど、守備、攻撃でも守ってもらった」と小山内。
頼れるエースが、チームの前後期優勝を引っ張る。

2008年09月03日掲載

小山内 大和〜富山4−15大敗も・・・孤軍奮闘小山内 5回2安打1失点

〈リーグ交流戦〉
BCリーグの富山サンダーバーズは、ソフトバンクのファームと対戦、4−15で大敗した。だが、NPBと対戦する貴重な一戦で結果を残したのが、エース右腕・小山内大和(26)。落差のあるカーブを武器に、5回を被安打2の1失点に封じた。また、今春にソフトバンクに入団した桜井高出身の藤井翼(18)は「8番・一塁」で先発出場。6回に左前適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。

〈カーブ抜群5K〉
大きく息を吐き、小山内は気持ちを落ち着かせた。4回2死三塁、カウント2−0。内角への134舛猟承紊法▲愁侫肇丱鵐・李のバットは動かない。狙い通りに3球三振に切り捨て、自信に満ちた表情でマウンドから駆け下りた。

この日の直球の最速は138繊MAX145舛砲脇呂なかったが、100疎罎陵邵垢里△襯ーブが威力を発揮した。4回1死二、三塁、三ゴロの間に1点を失ったが、最大の武器を有効に操り、5回を5奪三振。「相手を下から見たら負ける。見下して投げるようにした」柴原、多村ら主力級が並ぶソフトバンク打線を、強気の投球で封じ込めた。

あこがれの先輩の前で力を見せたかった。1日の夜。四国IL・愛媛時代の先輩で、NPB第1号の西山道隆投手(28)と、久々の再会を果たした。数時間の食事だったが、目標の舞台で奮闘する先輩の経験談を熱心に聞いた。「今まで調子は悪かったけど、だんだん良くなってきている」この日の好投で、確かな手応えをつかんだ。

ハーラー単独トップの13勝。申し分のない活躍を残しているが、来年1月には27歳。NPB入りへ残された時間は多くない。鈴木康友監督は「百点満点。いいアピールになったと思う」と話したが、小山内は「今日の内容ではまだ厳しい」と気を引き締めた。雷鳥軍団のエース右腕が、夢へ向かってラストスパートをかける。

〈桜井高出身 藤井 地元で適時打!!〉
8番・一塁手として先発出場した富山出身のソフトバンク・藤井。地元からはバス5台で応援団が駆けつけた。藤井が打席に立つと、2075人が詰めかけたスタンドから大歓声。「地元の熱い応援はうれしかった」と笑顔を浮かべた。

見せ場は6回に訪れた。2死三塁のチャンスに、マウンドには富山商の元エース、串田裕紀(19)。昨夏の富山大会以来の対決だったが、132祖磴瓩梁球を、鮮やかに左前に流す適時打。ダメ押しの5点を挙げ、試合を決定づけた。

プロ入り1年目で、元富山サンダーバーズの宮地克彦コーチ(37)に徹底指導を受けている。厳しい練習の連続で夏には食欲がなくなり、体重は10舛盡困辰拭2軍戦には22試合に出場し、17打数2安打6三振と苦戦が続いている。

1日には約半年ぶりに帰郷し、家族や友人たちと再会。
「まだまだ未熟ですが、これを励みに努力を重ねて、1日でも早く1軍に上がりたい」と藤井。故郷で充電したスラッガーがさらなる飛躍を誓う。

2008年08月10日掲載

小山内 大和〜富山小山内12勝 ハーラートップ8回1失点

富山サンダーバーズが2−1で新潟を下し、8日ぶりの白星を挙げた。プロ注目の催促144善ο咫⊂山内大和(26)が、力強い速球と切れのある変化球で、8回まで被安打7、1失点と好投。ハーラートップとなる今季12勝目を挙げた。

〈打たせて取る〉
富山の大黒柱、小山内がこん身の投球を見せた。最速は140岨澆泙蠅世辰燭、気迫の投球で乗り切った。「真っすぐが走らず、制球も悪かった。野手のプレーに助けられた」と小山内。調子は悪いながらも、切れのあるスライダー、カーブで打たせて取った。

ここまで11勝2敗で、勝利数と奪三振数で現在は2冠王。しかし、目指すものはさらに上のレベルだ。前期の投手部門MVPに輝き、「やってきたことは間違っていなかった。けど、球速も上げて、変化球の切れも良くしないと」。この日は、後期に投げ始めたフォークを多投し、大きな手応えをつかんだ。
ネット裏で見ていたオリックス編成部の山本栄二氏は、「ストライクは取れるし、四球で崩れることがない。常時、140前幣紊出れば」と期待を込めると、「視察に来ているのは知っていた。プロの目にとまるピッチングをしたい」と小山内。目標のNPB入りに向け、富山のエースはさらなる成長を目指す。

2008年08月02日掲載

小山内 大和〜富山・小山内完封11勝

富山サンダーバーズのエース・小山内大和(26)が21日ぶりの完封勝ち。
ハーラートップの11勝目を挙げた。最速144舛猟承紊肇好薀ぅ澄爾鯢雋錣暴盤から気迫満点の投球を見せた小山内に対し、打線は貧打に苦しむも、3回2死三塁から2番・塚本雄一郎(23)がセーフティースクイズを決め、先制。そのまま新潟を1−0で下さい。

〈ハーラートップ〉
前期MVPに輝いた富山のエースが貫録の完封劇だ。力強いストレートをコースいっぱいに投げ込むと、切れ味鋭いフォークで次々に三振を奪った。「夏の疲れ?全然大丈夫。(前所属の)四国(リーグ)では3年間、夏に成績を残しているので」と小山内。序盤は135舛匹泙蠅梁球は徐々にアップ。8回には144舛鬟沺璽。終盤になるほど調子を上げていく。
ピンチも度胸満点の投球で切り抜けた。7回には2四死球で、1死満塁。だが「自分が招いたピンチは抑えないと」と、こん身の速球で1死を奪うと、最後は108舛離ーブで打たせて取り、勝利を引き寄せた。

上信越地区の前期王者、新潟相手に、これで3試合連続の完封勝利。大エースの目標はリーグ初の20勝。さらに球速を145舛望紊欧討NPB入りだ。「制球力や投球術ならNPB入りのチャンスはある」と鈴木康友監督(49)。「もっとスピードを出さないと、上は目指せない。次は序盤から飛ばしていきたい」と言い切った小山内が後期優勝と、さらなる大舞台に向け、熱投を続ける。

2008年07月26日掲載

小山内 大和〜富山後期開幕飾れず

〈小山内4失点5回KO〉
後期リーグ戦が開幕し、北陸地区前期優勝の富山サンダーバーズは信濃と対戦。1点リードの2回に2失策が絡んで、同点に追いつかれると、先発・小山内大和(26)が3回に3連打を浴びるなど、被安打7の4失点で5回KO。打線もエースを援護できず、1−4で敗れた。

1−1で迎えた3回2死一、三塁。富山・小山内は懸命にクラブを伸ばしたが、届かない。中前適時打で逆転を許した。「自分の配球が悪かった」沸き上がる信濃応援席と対照的に、エースは首をかしげた。
らしくない投球で、開幕戦を落とした。2回無死一、三塁で草島諭(23)の右犠飛で先制したが、前期リーグMVP(投手部門)の小山内がまさかの大乱調。持ち味の制球力は鳴りを潜め、3回に3連打で2点目を許すと、5回1死一塁には死球で傷口を広げ、竜太郎に右中間2点三塁打。10勝を挙げ、前期Vの立役者となった背番号48が、5回4失点でKO。5月17日の信濃戦以来の2敗目を喫した。

鈴木康友監督(49)は「悪いなら悪いなりに踏ん張って欲しかった。竜太郎、渡辺と、前回負けたときと同じ相手に打たれてる。リードも考えないといけない」と唇をかんだ。

打線は3点を追う8回に無死満塁の好機を作ったが、あと1本が出ず。終わってみれば、3投手の継投リレーの前に6安打1得点だった。26日からは福井2連戦。指揮官は「前期優勝で安心してるわけではないんだけど。なんとかしないといけない」と気持ちを切り替えていた。

2008年07月14日掲載

富山・北陸地区前期初V〜“脱・宮地”つなぎ野球で4回4点&町田ダメ押し2ラン

〈10月地区CS出場決定〉
富山サンダーバーズが悲願の北陸地区前期優勝を飾った。3回、町田一也(22)の中前適時打で先制すると、4回には3安打に3四死球を絡め、4得点。8回にも町田が2号2ラン。投げても先発・木谷智朗(26)、エース・小山内大和(26)が完封リレー。上信越地区前期優勝の新潟アルビレックスBCに7−0で完勝した。富山は地区王者をかけた地区チャンピオンシップ(10月2日から、全3戦)に、前期優勝チームとして出場する。

〈悲願達成 3298人ファンとともに鈴木監督3度舞った〉
青空が目の前に広がった。聞こえてくるのは、スタジアムにつめかけた富山ファン3298人の大歓声。アルペン球場の真ん中で鈴木康友監督が3度、宙に舞った。「苦しくて、大変だったけど、選手はホントによくやった」待ち待った瞬間に、思わず声を震わせた。
昨オフ、井野口祐介外野手(現群馬)、宮地克彦プレーイングコーチ(現ソフトバンクコーチ)の主力コンビが退団。打撃のチームは小技を絡めた“つなぎ野球”への転換を迫られた。5月に球団ワーストの6連敗。精神面でチームを支えていた宮地の穴は大きく、負けが続くと「宮地さんがいたら」が選手の口癖になり、V奪取という目標すら見失いかけた。
その危機を全員で乗り越えた。6連敗直後、選手だけのミーティングを敢行。首脳陣の前では言えないことも、その日ばかりは、みんなで言い合った。その結論が「自分のできることをしよう」。派手な性格の広田嘉明主将も黙々とバント練習。開幕から右ひじの故障に苦しんだ右腕・小園司はヤジ将軍として、チームメートを鼓舞。巨人コーチ時代の体重89舛ら6糎困反艦の絶えなかった指揮官も、チーム最年長の山内匠二を1番に抜てきするなど、思い切った策に出た。
そして、栄光をかけた前期最終戦では11安打に6犠打を絡め、7得点。「宮地さんの穴を1人で埋められなくても、その10分の1を埋めるようにした」と3打点の町田。“脱・宮地”を強烈に印象づける野球で、初のタイトルをつかんだ。
救援投手陣の整備など、今後の課題は多い。「まだ単なる通過点。後期も優勝して、四国に乗り込みたい」と鈴木監督。まだ完全ではない。さらなる栄光を目指し、雷鳥軍団は後期開幕の25日を待つ。

〈木谷−小山内「四国組」Vリレー〉
小山内が最後の打者を仕留めると、ベンチにいた木谷は一目散にマウンドに駆けた。「言葉にならないぐらいうれしい」と小山内。四国から来た2人の男の夢が結実した瞬間だった。
昨年まで3年間、四国ILの愛媛に所属していた2人。しかし、小山内は昨季、7勝のみ。木谷も2勝止まりで、チームは2位に終わった。しかし、「富山で野球をしよう」という広田主将からの電話で人生が変わった。3年で環境を変えたかった木谷は2つ返事で入団テストを受験。小山内も実家の岐阜県から近いこともあり、入団を決めた。
そして、富山での1年目。ハーラートップの10勝。この日、9回2死まで無失点の木谷も前期6勝とチームを引っ張った。「プライベートでは話さない」(木谷)という2人だが、前期Vの立役者は紛れもなく、2人の“四国組”だった。

2008年07月12日掲載

小山内 大和〜富山M1今日にも前期V

〈小山内完封10勝目〉
富山サンダーバーズ、前期優勝に王手。福井ミラクルエレファンツと対戦した富山は初回、野原祐也(23)の先制右前適時打など4連打で3点を奪うと、エース右腕・小山内大和(26)が今季5度目の完封勝利で10勝一番乗り。4−0で快勝した。富山が12日の新潟戦で勝つか引き分け、もしくは石川が同日の福井戦で負けるか引き分けると、待望の前期Vが決まる。

〈抜群の制球力!!〉
9回2死、カウント2−0。富山の小山内は勝負球に3球連続で直球を選択した。「簡単にアウトを取るには三振が一番。直球で決めに行った」カウント2−2から空振り三振に切り捨て、白い歯がこぼれた。
初回からキレのある直球にカーブ、スライダーを内外角に投げ分ける。7回まで毎回奪三振の12K。安打はわずか3本。横田コーチが「あいつほどの制球力の持ち主はNPBでもなかなかいない」と舌を巻く106球の無四球完封だった。
遠征の疲労を軽減させるため、バスの移動中、いつも眠るようにしているが、この日は前期Vへのプレッシャーで寝られず。疲労は倍増したが、「マウンドに上がれば、大丈夫だった」と笑う。
今季5度目の完封で防御率は1.41。奪三振もリーグトップの96Kと最多勝と合わせ、投手タイトル3冠だ。念願の前期Vまであと1つ。残り2試合に向け、小山内は「行けと言われたら、行くしかない」とフル回転を誓った。

〈受賞〉
BCリーグの6月の月間MVP投手部門に、富山・小山内大和投手が選出された。小山内は4試合に登板、すべて完封勝利を挙げていた。

2008年06月29日掲載

小山内 大和〜5連続完封ならずも小山内でM6

〈9回1死で失点〉
気持ちだけは切らさなかった。最後の力を振り絞り、小山内は全神経を右腕に集中させた。2点を許し、5試合連続完封を逃した9回2死二塁。力のない飛球が中堅に上がった。「勝ったんですけど、悔しいです」試合後の表情はさえなかったが、“大和コール”で祝福だ。
最速141舛猟承紊鮗瓦法▲レのあるスライダ−、カーブ。多彩な球種を内外角に集め、チーム打率リーグトップ(2割8分3厘)の群馬打線に、的を絞らせなかった。9回1死で失点し、無失点記録は47回1/3(リーグ記録)で止まったが、鈴木康友監督は「(5試合連続完封を)やらせてあげたかったけど、本当によく投げた」とエースを褒めちぎった。
数々のプレッシャーを乗り越えた。今季、群馬に白星はなく、この日のデーゲームでは2位・石川が勝利。四国IL・愛媛時代のチームメートで、あこがれの西山道隆投手(現・ソフトバンク)は5試合連続完封が最高で、その先輩の記録に並びたかった。その重圧の中でも「自分の球を信じるしかなかった」。27日の群馬戦は、車で5時間かかる長距離移動もあって、チームに帯同せず、黙々と汗を流した。先輩の記録には並べなかったが、人一倍の責任感が快記録を生み出した。
四国IL時代は、昨年の7勝が最高。ハーラー単独トップの8勝で、自身の記録は塗り替えた。小山内は「気持ちが少し楽になった」と最後は吹っ切れた表情を見せた。5試合連続完封は次でいい−。雷鳥軍団の“ドクター・ゼロ”は、さらなる栄光を目指し、ばく進する。

2008年06月21日掲載

小山内 大和〜富山小山内4連続完封

〈M10再点灯〉
富山サンダーバーズのエース・小山内大和(26)が気迫の投球で、5試合連続の白星をリーグ記録となる4試合連続の完封で飾った。打線も4回、3連打で2点を挙げ、新潟を一蹴。優勝へのマジック10が再点灯した。

最後の打者を渾身のストレートで空振り三振に切ってとった小山内。「4試合連続の完封は、自分でも信じられない。39イニング無失点も今まで記憶にありませんね」とニッコリ。まさにエースの貫録だ。序盤から伸びのある速球で、次々に三振を奪う。毎回のように得点圏に走者を背負ったものの、「打者は打っても3割。7割は抑えられるし、慌てても仕方ない」。真っ向勝負で、4回までに7奪三振だ。

そして、後半は切れのあるスライダーで勝負。7回2死1、3塁のピンチを切り抜けると、小さくガッツポーズ。最後まで球威は衰えず、わずか105球で締めくくった。「完封記録はいつか途切れるけど、こういう投球を続けたい。自分で投げる試合はすべて勝ちます」と、強気な大黒柱は前期優勝に向け、力強く言い切った。

2008年06月15日掲載

小山内 大和〜小山内3連続完封

〈直球で押した〉
最後の打球は見るまでもなかった。鈍い打球音で、富山・小山内は勝利を確信した。34日ぶりの首位に導く3試合連続完封勝利。「正直、自分でも出来すぎだと思ってる」ヒーローインタビューで、思わず目を丸くした。

直球で押した。序盤から、落差のあるカーブを見せ球に、決め球には最速141舛猟承紊鯀んだ。石川打線に二塁に進まれたのはわずか2回だけで、三塁も踏ませない快投。これで5月23日の福井戦から30イニング連続無失点だ。四国IL・愛媛時代を含め、バッテリーを組んで3年目になる広田主将は「今日はど真ん中の直球でも、ファウルでカウントを稼げた」とエースに感謝しきり。まさに圧巻の投球だった。

5月17日の信濃戦でBCリーグ初黒星。この敗戦が転機となった。その週の全体練習後は自宅にこもって、四国ILで月間MVPに輝いた昨年7月、9月のDVDを見続けた。「自分の中で、一番悔いの残らないのが直球主体の投球」勝てるイメージを脳裏に焼き付け自分の持ち味を再確認した。2試合連続完封を飾った6日からは、石川打線をDVDで徹底研究。「1人ずつアウトを取ることだけを考えた」これでハーラー単独トップの6勝目。防御率も1点台(1.99)に突入した。

スタンドでは家族4人が熱視線を送った。父・文成さん(52)は「中学時代は普通の中学生だったのに。力強くなった」と目を細めた。ウイニングボールはすべて岐阜県の実家に送っているというエース。小山内は「今後も1点も与えない投球がしたい」そう話すと、“富山のドクター・ゼロ”は直接家族にボールを渡そうと、さっそうとベンチ裏に駆けていった。

2008年05月24日掲載

小山内 大和〜小山内快投で富山連敗ストップ

〈7戦ぶり白星〉
球団ワーストの6連敗を止めたのは、やはりエースだった。183賊ο咫⊂山内は大きなカーブ、スライダーでカウントを稼ぐと、決め球に外角への直球。8回を被安打3の1四球、1点に抑えた。背番号48は「ボール球をうまく使えた。勝てて良かった」と笑顔を見せた。

前回の反省点を忘れなかった。17日の信濃戦では、2死から3失点。リーグ初黒星を喫した。この1週間は、変化球時に右ひじが下がるクセを修正。この試合は、2死から4つの三振を奪った。「いつも以上に(2死からを)意識した。また監督に怒られますから」

チームは5月4日の福井戦以来、19日ぶりの白星。鈴木康友監督(48)は「6回のゲッツーが大きかった。守りから攻撃のリズムに乗っていけた」と小山内を褒めたたえた。屈辱を味わった雷鳥軍団が、ここから巻き返す。

2008年05月18日掲載

富山球団ワーストタイ4連敗

〈小山内4失点〉
痛いほどの大歓声が耳をつんざく。富山・小山内は、ぼう然と左翼方向を見つめた。真ん中に入ったカーブは風に乗って、芝生席に。1‐1の同点で迎えた5回2死二塁に、左越え2ランを被弾。「自身を持って投げた球。レフトフライだと思ったんですけど」エース右腕は声を絞り出すのがやっとだった。
 
取られてはいけないところで失点した。初回2死から3連打で先制点を献上すると、同点に追いついた直後の5回も、2死後に勝ち越し弾を浴びた。8回にはダメ押しとなる左前適時打を許し、被安打11の4失点で7回1/3KO。「2死から3失点。これじゃあ勝ち星はついてこないね」鈴木康友監督(48)は嘆いた。

打線は8回の攻撃前にベンチ前で円陣を組み、指揮官がゲキを飛ばしたが、5回の1点のみ。左腕高田に苦しみ、背番号48を6回以降、援護できなかった。球団ワーストタイの4連敗。鈴木監督は「明日は打線をいじります。しかし、うちは福井からしか勝ち星を挙げていない。情けないね」と最後まで表情は曇ったままだった。

2008年05月11日掲載

一時逆転も

4回に野原祐也(23)の右中間2点二塁打など打者一巡の攻撃で逆転したが、先発・小山内大和(26)
が踏ん張れず、5回に同点に追い付かれた。打線は、5回以降、ゼロ行進。首位は守ったものの、貯金はなくなった。鈴木康友監督(48)は「逆転した後、ゼロに抑えていれば…そこが唯一の勝機だった」と唇をかんだ。
石川・南に2連敗したが、野原は「南はいい投手。今日できっちり切り替えたい」と前を向いていた。


2008年05月04日掲載

藤岡 直也、小山内 大和〜富山新加入コンビで藤岡V &小山内2勝

新加入コンビの活躍で貯金1だ。富山サンダーバーズは福井ミラクルエレファンツを5−3で下した。5回に9番・藤岡直也右翼手(20)=前一球幸魂クラブ=が走者一掃のタイムリー三塁打を放ち先制すると、投げてもエースの小山内大和(26)=前愛媛マンダリンパイレーツ=が8回3失点と力投し2勝目。ゴールデンウイーク4連戦の初戦で好発進を決めた。

〈初球仕留めた〉
一振りで決めた。極限まで集中力を高めていた藤岡が、持ち前の勝負強さを発揮した。「小山内さんが頑張っていたので、外野フライでもいいから点を取りたかった」。ヒーローインタビューでは寡黙な男もこのときばかりは表情を崩した。5回だ。1死から失策、死球などで塁が埋まったところで、打順が回ってきた。初球のチェンジアップを左中間へ。50達局達阿僚啾を飛ばし、悠々と三塁へ。三塁コーチの鈴木監督(48)からポンと頭をたたかれると、しっかりとうなずいた。殊勲の3打三塁打。指揮官は「あの走者一掃が大きかった」とたたえた。

城西大を2年で中退し、昨秋のリーグトライアウトを受験した20歳。昨年は大学に通いながらクラブチームでプレーしたが、「野球だけに集中したかった。周りからは『大学くらいは出ておいた方がいい』と言われたけど、1年でもムダにしたくなかった。家族も後押ししてくれた」とBCリーグ行きを決意した。兵庫県から応援に駆けつけた父・清英さん(47)の前で、快音を響かせ「ここにきて良かった」と端正な顔をゆるめた。

投げても小山内が8回8安打3失点と力投し2勝目。「最多勝を目指します」と鼻息は荒い。
新加入コンビの存在が富山に勢いをもたらす。

2008年04月27日掲載

野原 祐也〜野原走者一掃V打

〈昨年2冠精神面で成長〉
逃さない。富山・野原は体に巻き付けるように、バットを最短距離で出した。痛烈な打球は遊撃手の頭上を越え、左中間を切り裂いていく。ヘッドスライディングで三塁に到達すると、控え目に喜んだ。

勝負強さを見せたのは5回、1点を追う第3打席だった。川端が12球粘り四球。町田の死球で、押し出しとなり、迎えた1死満塁。背番号33の集中力は最大限に高まった。「こんなにおいしい場面はない。体が勝手に反応した」福井・柳川の140舛猟承紊鬟侫襯好ぅ鵐阿掘打者一掃の逆転左中間三塁打。「ここで打たなかったら、練習してきた意味がなかった」と、思わず笑みを浮かべた。「昨年は、気持ちをうまくコントロールできないときがあった」昨年、首位打者、本塁打の2冠王に輝いたが、凡打で倒れると、宮地克彦プレーイングコーチからメンタル面の乱れを指摘された。今オフはその不安を振り払おうと、その強化に着手。野球に関する本だけではなく、『「人たらし」のブラック心理術』など、心理学の本を計4冊熟読した。

石川に元巨人の南が加入するなど、BCLの投手力は確実に上がったが、「球に集中するだけ。気持ちをコントロールすれば、確実に打てる」。今季の目標は4割30本塁打、100打点。昨年より大きな目標を掲げたが、不安はない。

スタンドでは、父・保巳さん(42)が見守り、「肝心なところで打ってくれた。(埼玉から)車で6時間かけてきたかいがあった」と目を細めた。「球は見えてる。一本出たんで、明日はポンポン出ると思う」と野原。BCL最強打者が、ギアをトップにあげてきた。


〈新加入小山内完投〉
四国アイランドリーグ・愛媛から加入した小山内が、BCL初勝利を3失点完投で飾った。
24日には、病院で点滴を打つほど、体調不良だったが、この試合は尻上がりに調子を上げた。富山を今季初勝利に導き、小山内は「調子は良くなかったけど、勝てたことには満足している」と、端正な顔を崩していた。

2008年04月20日掲載

サンダーバーズ死闘開幕

ロ野球独立リーグのBCリーグが開幕した。初代王者の石川ミリオンスターズと対戦した富山サンダーバーズは、
0−0で引き分けた。今季、四国アイランドリーグ・愛媛から加入した先発・小山内大和(26)が、8回を無失点。打線は決定打こそ出なかったが、鈴木康友監督(48)がエンドランのサインを4度送るなど、終始、つなぎ野球を展開、08年版の雷鳥軍団の戦い方を見せた。

〈予想通り〉
迷いはなかった 富山・鈴木監督は、さっぱりとした表情で振り返った「予想通りの展開負けなくて、良かったナイスゲームです」宿敵・石川との開幕戦はドロー。自分に言い聞かせるように、冷静に言葉をつないだ。

昨年は、主砲の野原祐也が首位打者、本塁打の2冠王に輝くなど、リーグ断トツのチーム打率3割5厘に52本塁打、467打点。初代王者の座は石川に譲ったものの、爆発的な攻撃力で、1試合平均7.1得点を叩き出した。しかし、オフに、2人で126打点、14本塁打を叩き出した宮地克彦プレーイングコーチと、井野口祐介外野手の主力コンビが離脱。”強打の富山”が解体したかに思われた。

「今年はイケイケの打撃では勝てない。泥臭い野球で勝つ」合同練習が始まった3月から、指揮官は抜本的な打撃改革を行った。ミーティングでは”つなぎ野球”を強調、試合では小技を次々と絡めた。
開幕前のオープン戦9試合では、本塁打2本と強打は鳴りを潜めたが、16盗塁に9犠打。この日も4度のエンドランを仕掛け、8回無死一塁では、打者の廣田嘉明主将に、バント、バスター、エンドランなど、次々とサインを送った。

鈴木監督は「投手がいいと試合が進まないから。何か仕掛けないと」今年はつなぎ野球で、点を重ねる。4度得点圏にランナーを進め、あと1本こそ出なかったが、V奪取を狙う雷鳥軍団の戦い方が、色濃く出た試合だった。

投げては、新加入の小山内が130糎緘召猟承紊搬腓なカーブを内外角に集め、8回を被安打3の無失点。昨年、リーグで123失策を犯した守りも、無失策と、成長ぶりを見せた。20日は地元・アルペンスタジアムでの石川戦。廣田主将が「今日はいい練習。明日は投手を楽にしたい」と意気込めば、2安打の野原も「とにかく、勝ちにこだわりたい」。進化した雷鳥軍団の姿を、必ず地元ファンに見せる。

2008年04月05日掲載

小山内 大和〜サンダーバーズ小山内ローテ確

〈4回0封4K〉
富山サンダーバーズが4日、群馬ダイヤモンドペガサスとオープン戦を行い、2−1で9回サヨナラ勝ちを飾った。期待の先発・小山内大和投手(26)が4回を被安打3、4奪三振の無失点投球。

鈴木康友監督も「変化球でストライクが取れるし、大崩れしない。開幕まで逆算して調整して欲しい」と今季加入の183賊ο咾鮃睇床繊先発ローテーション入りが確定した。

本塁方向への強風に乗って、即戦力右腕が、″満点快投″を見せた。3月25日の初登板では、3回4失点と乱調だったが、この日は、直球で押しまくった。毎回、ランナーを背負う苦しい投球だったが「群馬打線が直球を狙っていたので、あえて直球でいった」と小山内。強気の投球で、まずは開幕ローテの座を勝ち取った。

2008年04月02日掲載

小山内 大和〜愛媛で13勝“未完の大器”

一寸の狂いもなかった。富山・小山内が右腕をしならせると、糸を引くように捕手のミットに吸い込まれる。「早く本調子に持っていきたい。開幕には間に合うメドはある」連日ブルペン入りする183造梁膩娠ο咾蓮気持ちよさそうに汗をぬぐった。
 
今年2月、四国ILの愛媛から加入した。四国3年目の昨季は、7、9月の投手部門の月間MVPを獲得。未完の大器が大成しかけたところでの移籍だった。「四国で3年やったし、何かを変えようと思った」実家の岐阜から近いこともあり、富山入りを決意した。
 
あこがれの投手像がある。3月26日に現役引退した桑田真澄さん(40)だ。不屈の闘志でメジャーのマウンドを目指した桑田さんを、小学時代から理想像に掲げていた。小山内は「球は決して速くはないけど、投球術がうまい。常にひたむきに野球をやっている姿が共感できる」と目を輝かせる。巨人で通算173勝を挙げた右腕を目標に掲げ、日々汗を流している。
 
富山の正捕手・広田嘉明主将と愛媛時代、2年間バッテリーを組んだこともあり、コミュニケーションに問題はない。鈴木康友監督には、先発ローテーションの一角として、活躍が期待されている。「投手タイトルはすべて狙いたい。プロ(NPB)? 行けるものなら、行ってみたい」V奪取を狙う富山に、即戦力右腕の活躍は欠かせない。

2008年01月23日掲載

BC・富山サンダーバーズ新入団会見 小山内「先発ローテ勝ち取る」

〈昨年の反省生かし12人中6人投手〉
プロ野球独立リーグ・BCリーグの富山サンダーバーズが22日、富山市内で新入団会見を行った。期待の即戦力右腕・小山内大和(25)、富山商のエース・串田裕紀(18)ら12人の選手と小牧雄一バッテリーコーチ(40)が抱負を語った。チームは3月1日から合同練習を開始し、4月中旬の開幕に挑む。

〈四国ILから加入〉
昨年、投手力不足に苦しんだ富山は6人の投手を一気に補強。中でも即戦力として期待を集めるのが、四国アイランドリーグ・愛媛から加入した小山内だ。183造遼楹扮ο咾悩蚤143舛梁球が武器。昨季は月間MVPを2回、受賞している。
 「開幕に向けて気持ちは高ぶっている。まずは先発ローテを勝ち取りたい」と意気込む小山内。3年間プレーした愛媛では昨季も37試合に登板。防御率2・51をマークしたが、「区切りの年でもあったし、環境を変えたかった」と実家がある岐阜に近い富山移籍を選択。現在は自宅で自主トレ中で、2月中旬にはチームに合流する。
 
昨夏、富山の高校野球ファンを大いに沸かせた串田もローテ入りに意欲満々。同学年のライバル、桜井高の藤井翼、滑川高の竹嶋祐貴が一足先にプロ入り。自身にも大学進学の道もあったが、「先を越されてしまったけど、早く追いつきたい。富山に残って、BCリーグを盛り上げたかった」と富山入団を決めた。まずは体づくり。2、3年後のNPB入りを目指すという。
 
新加入選手を含め総勢14人の投手がレギュラーの座を争うことになった今季。「優秀な投手が入ってきて、層は厚くなった。今年は優勝して富山を熱くしたい」と鈴木康友監督(48)。充実の投手陣で悲願の頂点を目指す。

2008年01月19日掲載

富山3人合格

プロ野球独立リーグ・BCリーグの富山サンダーバーズは17日、小山内大和(25)、木谷智朗(25)の両投手、伊東大輔内野手(22)の計3人がトライアウトで合格したと発表した。全員、昨季は四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツでプレーした。
 
富山にとって、弱点だった投手と内野を強化した形だ。小山内は昨年、37試合に登板し、7勝8敗、防御率2・51。チーム3位の投球回数となる136回を投げ、前後期ともに2位だったチームの主力として活躍した。木谷も188造猟洪箸鯢雋錣烹横飴邱腓謀佝帖2勝2敗1セーブ、防御率2・91の好成績を残した。チーム失策数がリーグワーストで、守備に課題を残していた内野にも伊東が加わり、昨季逃した優勝に向けて戦力をアップさせた。3人は22日の新入団発表会見に出席する。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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