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2008年04月27日掲載

野原 祐也〜野原走者一掃V打

〈昨年2冠精神面で成長〉
逃さない。富山・野原は体に巻き付けるように、バットを最短距離で出した。痛烈な打球は遊撃手の頭上を越え、左中間を切り裂いていく。ヘッドスライディングで三塁に到達すると、控え目に喜んだ。

勝負強さを見せたのは5回、1点を追う第3打席だった。川端が12球粘り四球。町田の死球で、押し出しとなり、迎えた1死満塁。背番号33の集中力は最大限に高まった。「こんなにおいしい場面はない。体が勝手に反応した」福井・柳川の140舛猟承紊鬟侫襯好ぅ鵐阿掘打者一掃の逆転左中間三塁打。「ここで打たなかったら、練習してきた意味がなかった」と、思わず笑みを浮かべた。「昨年は、気持ちをうまくコントロールできないときがあった」昨年、首位打者、本塁打の2冠王に輝いたが、凡打で倒れると、宮地克彦プレーイングコーチからメンタル面の乱れを指摘された。今オフはその不安を振り払おうと、その強化に着手。野球に関する本だけではなく、『「人たらし」のブラック心理術』など、心理学の本を計4冊熟読した。

石川に元巨人の南が加入するなど、BCLの投手力は確実に上がったが、「球に集中するだけ。気持ちをコントロールすれば、確実に打てる」。今季の目標は4割30本塁打、100打点。昨年より大きな目標を掲げたが、不安はない。

スタンドでは、父・保巳さん(42)が見守り、「肝心なところで打ってくれた。(埼玉から)車で6時間かけてきたかいがあった」と目を細めた。「球は見えてる。一本出たんで、明日はポンポン出ると思う」と野原。BCL最強打者が、ギアをトップにあげてきた。


〈新加入小山内完投〉
四国アイランドリーグ・愛媛から加入した小山内が、BCL初勝利を3失点完投で飾った。
24日には、病院で点滴を打つほど、体調不良だったが、この試合は尻上がりに調子を上げた。富山を今季初勝利に導き、小山内は「調子は良くなかったけど、勝てたことには満足している」と、端正な顔を崩していた。

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とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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