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2008年04月30日掲載

大瀧 紀彦〜大瀧魔の8回

先発・大瀧紀彦(23)が、7回まで無失点投球を続けたが、8回に突如乱れ4失点。打線も援護できなかった。
「先頭打者に二塁打を許して、慎重になりすぎた」と、魔の8回を悔やんだ大瀧。鈴木康友監督(48)は「大瀧はよく投げてくれた。野手陣は必ず、次の試合で点を取らないといけない」と厳しい表情だった。

2008年04月28日掲載

雷鳥打線爆発!!富山11点 〜今季初2ケタ14安打で単独首位

〈全員の勝利〉
サンダーバーズコールが鳴りやまない。快勝の富山ナインの表情に、自然と笑顔があふれていく。今季初の2ケタ安打に2ケタ得点。「チーム全員の勝利」と鈴木康友監督(48)。富山らしい会心の勝利に、指揮官は胸を張った。

昨年、1試合平均7.1得点を挙げた雷鳥軍団。その強打線に火がついたのは3回だった。町田の逆転左前適時打など、3連打。約20分間の中断を挟み、4安打で3得点を奪い、新加入チームの戦意を喪失させた。その後も2犠打に3盗塁を絡めて、ダイヤモンドを駆け回り、14安打11得点。鈴木監督は「つなぎ、つなぎで、相手を慌てさせることが出来た。いやらしい野球だった」。”つなぎ野球”で、今季2つ目の白星をつかんだ。

貪欲さがチームを支えている。昨年、試合前や練習前に自主練習するのは、2冠王の野原、打点王の井野口、宮地の3人くらいだったが、今年は倍増。26日も全体練習1時間前の8時から、町田が特打ちを行うなど、雷鳥戦士たちは次々とグラウンドに姿を見せるようになった。この日2安打2打点の野原は「自分たちは下手くそですから…。最近は練習場所が取り合いになって、大変です」。優勝したい、NPBに行きたい。井野口、宮地の主軸2人が抜けた中、それぞれが夢を追って、汗を流している。

開幕2連戦こそ白星無しだったが、ホームで2連勝。石川が敗れ、単独首位に立った。「こういう試合を続けるようにしたい」と3安打3打点と爆発した草島。つなぎ野球に、猛練習。新スタイルで雷鳥軍団が、連勝街道を突き進む。


〈投手もすごいぞ木谷7回1失点〉
富山の188賊ο咫μ效智朗(25)が、フォーク、スライダーを低めに集め、7回9奪三振の1失点。26日の小山内に続き、四国アイランドリーグ・愛媛からの移籍コンビで、2連勝を飾った。木谷は「(小山内)大和さんが勝って、プレッシャーがあった。年間を通して、2人でローテを守るようにしたい」と豪快に笑っていた。

2008年04月27日掲載

野原 祐也〜野原走者一掃V打

〈昨年2冠精神面で成長〉
逃さない。富山・野原は体に巻き付けるように、バットを最短距離で出した。痛烈な打球は遊撃手の頭上を越え、左中間を切り裂いていく。ヘッドスライディングで三塁に到達すると、控え目に喜んだ。

勝負強さを見せたのは5回、1点を追う第3打席だった。川端が12球粘り四球。町田の死球で、押し出しとなり、迎えた1死満塁。背番号33の集中力は最大限に高まった。「こんなにおいしい場面はない。体が勝手に反応した」福井・柳川の140舛猟承紊鬟侫襯好ぅ鵐阿掘打者一掃の逆転左中間三塁打。「ここで打たなかったら、練習してきた意味がなかった」と、思わず笑みを浮かべた。「昨年は、気持ちをうまくコントロールできないときがあった」昨年、首位打者、本塁打の2冠王に輝いたが、凡打で倒れると、宮地克彦プレーイングコーチからメンタル面の乱れを指摘された。今オフはその不安を振り払おうと、その強化に着手。野球に関する本だけではなく、『「人たらし」のブラック心理術』など、心理学の本を計4冊熟読した。

石川に元巨人の南が加入するなど、BCLの投手力は確実に上がったが、「球に集中するだけ。気持ちをコントロールすれば、確実に打てる」。今季の目標は4割30本塁打、100打点。昨年より大きな目標を掲げたが、不安はない。

スタンドでは、父・保巳さん(42)が見守り、「肝心なところで打ってくれた。(埼玉から)車で6時間かけてきたかいがあった」と目を細めた。「球は見えてる。一本出たんで、明日はポンポン出ると思う」と野原。BCL最強打者が、ギアをトップにあげてきた。


〈新加入小山内完投〉
四国アイランドリーグ・愛媛から加入した小山内が、BCL初勝利を3失点完投で飾った。
24日には、病院で点滴を打つほど、体調不良だったが、この試合は尻上がりに調子を上げた。富山を今季初勝利に導き、小山内は「調子は良くなかったけど、勝てたことには満足している」と、端正な顔を崩していた。

2008年04月20日掲載

サンダーバーズ死闘開幕

ロ野球独立リーグのBCリーグが開幕した。初代王者の石川ミリオンスターズと対戦した富山サンダーバーズは、
0−0で引き分けた。今季、四国アイランドリーグ・愛媛から加入した先発・小山内大和(26)が、8回を無失点。打線は決定打こそ出なかったが、鈴木康友監督(48)がエンドランのサインを4度送るなど、終始、つなぎ野球を展開、08年版の雷鳥軍団の戦い方を見せた。

〈予想通り〉
迷いはなかった 富山・鈴木監督は、さっぱりとした表情で振り返った「予想通りの展開負けなくて、良かったナイスゲームです」宿敵・石川との開幕戦はドロー。自分に言い聞かせるように、冷静に言葉をつないだ。

昨年は、主砲の野原祐也が首位打者、本塁打の2冠王に輝くなど、リーグ断トツのチーム打率3割5厘に52本塁打、467打点。初代王者の座は石川に譲ったものの、爆発的な攻撃力で、1試合平均7.1得点を叩き出した。しかし、オフに、2人で126打点、14本塁打を叩き出した宮地克彦プレーイングコーチと、井野口祐介外野手の主力コンビが離脱。”強打の富山”が解体したかに思われた。

「今年はイケイケの打撃では勝てない。泥臭い野球で勝つ」合同練習が始まった3月から、指揮官は抜本的な打撃改革を行った。ミーティングでは”つなぎ野球”を強調、試合では小技を次々と絡めた。
開幕前のオープン戦9試合では、本塁打2本と強打は鳴りを潜めたが、16盗塁に9犠打。この日も4度のエンドランを仕掛け、8回無死一塁では、打者の廣田嘉明主将に、バント、バスター、エンドランなど、次々とサインを送った。

鈴木監督は「投手がいいと試合が進まないから。何か仕掛けないと」今年はつなぎ野球で、点を重ねる。4度得点圏にランナーを進め、あと1本こそ出なかったが、V奪取を狙う雷鳥軍団の戦い方が、色濃く出た試合だった。

投げては、新加入の小山内が130糎緘召猟承紊搬腓なカーブを内外角に集め、8回を被安打3の無失点。昨年、リーグで123失策を犯した守りも、無失策と、成長ぶりを見せた。20日は地元・アルペンスタジアムでの石川戦。廣田主将が「今日はいい練習。明日は投手を楽にしたい」と意気込めば、2安打の野原も「とにかく、勝ちにこだわりたい」。進化した雷鳥軍団の姿を、必ず地元ファンに見せる。

2008年04月13日掲載

伊東 大輔〜元裏方さんが新天地でリベンジ

練習にも自然と熱が入る。19日の開幕戦に向け、富山・伊東は自らの打撃フォームを鏡に映し、入念にチェックを入れる。「日々成長。何でもいいから吸収して、完全燃焼したい」新加入の背番号63は、待ちきれない様子で言った。

“先輩リーグ”を見返したい。昨年まで四国アイランドリーグの愛媛マンダリンパイレーツで、2年間プレーした。1年目は故障もあり、打率1割台と低迷。シーズン途中の8月、戦力外通告を受けた。四国ILの合同トライアウトを経て、愛媛に再入団を果たした2年目も、出場機会には恵まれなかった。「環境を変えて、もう一度勝負したかった」球団別トライアウトで、雷鳥軍団に移籍した。

選手としては、ふがいない2年間だったが、″雑務″の経験は決して無駄にしない。
1年目の解雇後は、愛媛の球団スタッフとして5ヶ月間、汗を流した。「営業面から、何から何までやった。野球以外の面で勉強になることが多かった」富山加入後も、人が嫌がる荷物運びや掃除などを率先して行う。名門・横浜商大高3年夏に甲子園に出場し、AAA大会の全日本代表候補に入った逸材が、BCLでの飛躍を誓う。「泥臭い野球がしたい」と伊東。背番号63を付けた″元裏方さん″が、リベンジのシーズンへ燃えている。

2008年04月12日掲載

串田 裕紀〜先越されたG竹嶋Sh藤井と「もう一度対決」

落ち着いていた。BCLデビュー戦でも、表情は、全く崩れることはなかった。6回2死、石川・大瀬を三飛に打ち取り、1回無安打無失点。「無心だった。高校野球と違う雰囲気だったけど、いい結果で自信になった」端正な顔を引き締めた。

ライバルには負けたくない。今春、同じ富山県出身の同級生、滑川・竹嶋祐貴投手(巨人)と桜井・藤井翼内野手(ソフトバンク)が、一足先にNPB入りした。富山商業時代、竹嶋とは県大会で、2度対戦し、2勝。藤井とは3度の県決勝戦で激突。最後の夏こそ敗れたが、抜群の制球力で、2年秋、3年春と撃破し、県の頂点に君臨した。

「(2人に先を越されて)悔しい思いはある。もう一度対決できるなら、対決したい」と闘志を燃やす。大学進学の道もあったが、地元球団を選んだのも、NPBに入るため。2人の背中を追って、右腕を振り続ける。

合同練習が開始となった3月から、横田久則コーチの指導の下、投球フォームを改造中。チームは今季、育成方針だが、焦りや気負いは全くない。「ちょっとずつフォームも固まってきた。140舛魃曚┐覽紊鯏蠅欧董登板した試合はすべて勝てるようにしたい」12日のオープン戦、伏木海陸運送戦も登板予定。富山の精密機械が、地元で花を咲かせる。

2008年04月07日掲載

小林 雄輝〜自衛隊で鍛えた精神力で投手好リード

今季、富山入りした小林は元陸上自衛隊隊員。「不安はあるけど、シーズンが早く始まってほしい。投手のいいところを自分のリードで引き出したい」覇気のある大きな声で、きっぱり言う。

「人の役に立つ仕事がしたかった」と、岩手・盛大付高卒業後、1年の浪人期間を経て、06年3月、陸上自衛隊・習志野駐屯地に入隊した。第1空挺団に所属し、今年2月下旬まで、壮絶な訓練生活に励んできた。「人からは見えない仕事できつかったけど、それなりに充実していた」と振り返る。甲子園3度の出場歴を持つ華麗な球歴は心の底に沈めたはずだった。

しかし、昨年10月末にBCリーグのホームページをネットで発見。合同トライアウト開催を知り、野球熱に再び火がついた。「同級生が、まだ大学で(野球を)やっていたし、自分でもやってみたくなった」激怒されることを覚悟して、隊長に心の内を告白。「やれるうちに、やっておけ」心強い返答で、人生が大きく変わった。

グラウンドでは打者の裏をかくリードを得意とする。「(自衛隊では)肉体的にも、精神的にも鍛えられた。1試合でも多く試合に出て、チームの勝利に貢献した」″小林隊員″の言葉に力がみなぎった。

2008年04月06日掲載

山内 匠二〜最良の環境チーム最年長がリード

野球ができる喜びを白球にぶつけながら、山内が黙々とバットを振り込む。「ようやく恵まれた環境で野球ができる。足が持ち味なので、(昨年、石川・内村が記録した盗塁数)31盗塁以上を決めたい」505秒8の富山の快足男も、″内村越え″を誓う。

苦汁をなめさせられてきた男だ。専大では1年春からベンチ入り。4年生時は副主将も務めたが、希望の社会人チームが見つからず、1年浪人。卒業の1年後、米国へ渡り、米独立リーグの入団テストに合格した。だが、01年9月の米中枢同時テロの影響でビザが下りず、契約が2度も破談になった。

05年4月からアマチュアのサウスカロライナベースボールリーグでプレーも、思うようなプレーはできなかった。その後、帰国。クラブチームの京都ファイアーバーズに入団し、2年目の昨季は主将も務めたが、「環境も生活も厳しかった」と山内。野球に集中できる環境を求め、合同トライアウトを受験。富山入団を果たした。

1980年生まれの松坂世代。チーム最年長プレーヤーとなるが、坊主頭と独特の顔立ちから、チーム内では「ガンジー」と呼ばれる″いじられキャラ″だ。「自分がやってきたことを信じている。40盗塁にフル出場。数字で、チームを引っ張っていきたい」という27歳の経験が、V奪取を狙う富山の貴重な戦力となる。

2008年04月05日掲載

小山内 大和〜サンダーバーズ小山内ローテ確

〈4回0封4K〉
富山サンダーバーズが4日、群馬ダイヤモンドペガサスとオープン戦を行い、2−1で9回サヨナラ勝ちを飾った。期待の先発・小山内大和投手(26)が4回を被安打3、4奪三振の無失点投球。

鈴木康友監督も「変化球でストライクが取れるし、大崩れしない。開幕まで逆算して調整して欲しい」と今季加入の183賊ο咾鮃睇床繊先発ローテーション入りが確定した。

本塁方向への強風に乗って、即戦力右腕が、″満点快投″を見せた。3月25日の初登板では、3回4失点と乱調だったが、この日は、直球で押しまくった。毎回、ランナーを背負う苦しい投球だったが「群馬打線が直球を狙っていたので、あえて直球でいった」と小山内。強気の投球で、まずは開幕ローテの座を勝ち取った。

川端 英治〜人生初サヨナラ打

同点で迎えた9回1死満塁から、川端英治内野手(25)がサヨナラ左前適時打。背番号6の人生初のサヨナラ打で、富山が今季、地元で初めてのオープン戦を白星で飾った。
7回にも群馬の元楽天・富岡から右前安打を放つなど、チームで1人、マルチ安打を記録の川端は「今出るのは困るんですけどね。シーズンにとっておきたかった」と白い歯を見せた。

2008年04月02日掲載

小山内 大和〜愛媛で13勝“未完の大器”

一寸の狂いもなかった。富山・小山内が右腕をしならせると、糸を引くように捕手のミットに吸い込まれる。「早く本調子に持っていきたい。開幕には間に合うメドはある」連日ブルペン入りする183造梁膩娠ο咾蓮気持ちよさそうに汗をぬぐった。
 
今年2月、四国ILの愛媛から加入した。四国3年目の昨季は、7、9月の投手部門の月間MVPを獲得。未完の大器が大成しかけたところでの移籍だった。「四国で3年やったし、何かを変えようと思った」実家の岐阜から近いこともあり、富山入りを決意した。
 
あこがれの投手像がある。3月26日に現役引退した桑田真澄さん(40)だ。不屈の闘志でメジャーのマウンドを目指した桑田さんを、小学時代から理想像に掲げていた。小山内は「球は決して速くはないけど、投球術がうまい。常にひたむきに野球をやっている姿が共感できる」と目を輝かせる。巨人で通算173勝を挙げた右腕を目標に掲げ、日々汗を流している。
 
富山の正捕手・広田嘉明主将と愛媛時代、2年間バッテリーを組んだこともあり、コミュニケーションに問題はない。鈴木康友監督には、先発ローテーションの一角として、活躍が期待されている。「投手タイトルはすべて狙いたい。プロ(NPB)? 行けるものなら、行ってみたい」V奪取を狙う富山に、即戦力右腕の活躍は欠かせない。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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