TOP > 2008年07月

2008年07月 アーカイブ

< 2008年06月 | 2008年07月 | 2008年08月  >

2008年07月30日掲載

木谷 智朗〜富山後期初勝利 木谷完投

前期優勝の富山サンダーバーズが、石川ミリオンスターズに8−1で快勝。後期初白星を挙げた。初回に草島諭(23)の左前適時打など3安打に相手のミスを絡めて、4点を先制。
投げては先発・木谷智朗(26)が被安打5の1失点完投。6月14日以来の富山−石川ライバル対決で、後期開幕から続いた連敗を2で止めた。

〈直球走った〉
7回リードの9回2死一塁。あとアウト1つという場面でも、木谷は気合十分だった。「前回(前期優勝決定の13日)は9回2死で交代したので、今日は最後まで投げたかった」最後の打者・三宅を二ゴロに仕留め、ゲームセット。試合中、ポーカーフェースを貫く右腕が、ようやく表情を緩めた。

45日ぶりの石川との対決。そのマウンドで、富山の背番号66が仁王立ちした。「序盤から直球が走っていた。詰まらせての内野ゴロが多かったので、楽に投げられた」188造猟洪箸らの威力ある直球を低めに集め、次々と凡打の山を築く。
14個のアウトをゴロで奪い、被安打5の1失点。6月16日の福井戦以来、今季3度目の完投だ。

ヒーローインタビューで「自分の中での開幕戦。勝ててよかった」と声を弾ませた木谷。前期は6勝2敗。エース・小山内大和(26)の10勝に次ぐ勝ち星を挙げたが、後期から新しい課題に取り組んでいる。投球時に踏み出した左足が割れる癖を修正し、右ひじも少し下げて投げるようにした。
6月中旬から腰痛に苦しんできた。後期開幕3連戦は登板回避。思うような調整ができず、「(フォーム改造は)まだまだ、途中の段階」というが、調整途上の右腕で宿敵・石川を黙らせた。

これで連敗も2でストップ。後期初勝利の立役者に、鈴木康友監督(49)は「ウチの2本柱の木谷が、粘り強く投げてくれた」と手放しで褒めたたえた。「前期は(小山内)大和さん1人のチームだった。大和さんは後期も活躍すると思うけど、それに負けないぐらい勝ちたい」という木谷が、雷鳥軍団を引っ張る。

 
石川・江藤まさか1回KO
〈今季最短4失点〉
石川は序盤に投手陣が崩れると、守備もミスを連発。後期最初のライバル対決で完敗を喫した。「4点取られれば仕方ない。ショックです」と今季最短の1回KOの江藤直也(24)。初回の4失点が痛すぎた。今季5度目の先発だった江藤だが、「失策もあったが、踏ん張れないと」というとおり、3安打と暴投で自滅。リリーフした大瀬亮(23)も、5四死球と、大荒れだった。

打線もわずか5安打。4回に2安打で1点を取るのがやっと。絶好調だった5番・平泉悠(23)も「投げ下ろされて、ボール球に手を出してしまった」と富山・木谷の前に4打数無安打3三振に切ってとられた。
30日にはホームでの富山戦。「相当、悔しい思いをした。チームに貢献するだけ」と、平泉はリベンジを誓った。

2008年07月28日掲載

富山地区CSへ「日替わり捕手」作戦

〈福井戦雨天中止〉
富山サンダーバーズは27日に予定されていた福井戦が雨天中止。後期初勝利は29日の石川戦以降に持ち越しとなった。鈴木康友監督(49)は前後期のVチームで争われる地区チャンピオンシップ(CS)を見据え、捕手を日替わり起用するプランを明かした。

前期Vのあと、後期は開幕2連敗。だが指揮官は「いろいろなことを試せる環境だからね」と余裕を見せた。その1つが“日替わりバッテリー”だ。前期は廣田嘉明(26)が36試合中35試合に出場。しかし前日(26日)は小林雄輝(21)が初のスタメンマスク、この日は杉野篤人(23)がコールされていた。小林も昨日のリードは良かったし、杉野も(先発予定だった)大瀧とうまが合うみたいだからね」と指揮官。
「今後も投手との相性を見極めて使っていく」と捕手にもローテ制を敷く見込みだ。

また、数少ない右の強打者、廣田の外野手起用が可能になる。広田も「外野からだと新しい発見もある」とメリットを強調。プレーオフVへ向け、着々と弱点を消していく。

2008年07月27日掲載

小林 雄輝〜富山小林リーグ初安打が適時打

〈サヨナラ負け〉
前期の最終戦で、悲願の初優勝を果たした富山。しかし前日(25日)の後期開幕戦は、前期MVPのエース小山内で敗れ、まさかの黒星スタートとなってしまった。
ビジターの福井に乗り込んでの後期第2戦。前期1勝に終わった生出が、連敗をさけるべくマウンドに上がった。初スタメンマスクの小林のリードにも注目が集まった。

まず小林がバットで生出を援護した。2回、草島の二塁打と犠打で1死3塁の好機を作ると、8番小林が右前に適時打。今年の2月まで陸上自衛隊に所属していたという異色の肩書きを持つ男の、リーグ初安打で先制点が生まれた。
3回には2つの暴投などで伊東が生還。追加点をあげる。
先発の生出は毎回のように走者を許すが、変化球を低めに集め、決定打は許さない。5回には1死一、三塁のピンチを背負ったが、併殺で切り抜けた。
3回以降、チャンスの少なかった富山は8回、先頭の野原が出塁すると、犠打と草島の中前打で1死一、三に。
ここで7番・優士が右前に運びリードを3点に広げた。
8回からは萩原が登板。2三振を含む3者凡退に打ち取った。
9回、3番手の小園にスイッチ。しかし、同点に追いつかれ、最後は笹村に三塁打を浴びてサヨナラ負けを喫した。

2008年07月26日掲載

小山内 大和〜富山後期開幕飾れず

〈小山内4失点5回KO〉
後期リーグ戦が開幕し、北陸地区前期優勝の富山サンダーバーズは信濃と対戦。1点リードの2回に2失策が絡んで、同点に追いつかれると、先発・小山内大和(26)が3回に3連打を浴びるなど、被安打7の4失点で5回KO。打線もエースを援護できず、1−4で敗れた。

1−1で迎えた3回2死一、三塁。富山・小山内は懸命にクラブを伸ばしたが、届かない。中前適時打で逆転を許した。「自分の配球が悪かった」沸き上がる信濃応援席と対照的に、エースは首をかしげた。
らしくない投球で、開幕戦を落とした。2回無死一、三塁で草島諭(23)の右犠飛で先制したが、前期リーグMVP(投手部門)の小山内がまさかの大乱調。持ち味の制球力は鳴りを潜め、3回に3連打で2点目を許すと、5回1死一塁には死球で傷口を広げ、竜太郎に右中間2点三塁打。10勝を挙げ、前期Vの立役者となった背番号48が、5回4失点でKO。5月17日の信濃戦以来の2敗目を喫した。

鈴木康友監督(49)は「悪いなら悪いなりに踏ん張って欲しかった。竜太郎、渡辺と、前回負けたときと同じ相手に打たれてる。リードも考えないといけない」と唇をかんだ。

打線は3点を追う8回に無死満塁の好機を作ったが、あと1本が出ず。終わってみれば、3投手の継投リレーの前に6安打1得点だった。26日からは福井2連戦。指揮官は「前期優勝で安心してるわけではないんだけど。なんとかしないといけない」と気持ちを切り替えていた。

2008年07月14日掲載

富山・北陸地区前期初V〜“脱・宮地”つなぎ野球で4回4点&町田ダメ押し2ラン

〈10月地区CS出場決定〉
富山サンダーバーズが悲願の北陸地区前期優勝を飾った。3回、町田一也(22)の中前適時打で先制すると、4回には3安打に3四死球を絡め、4得点。8回にも町田が2号2ラン。投げても先発・木谷智朗(26)、エース・小山内大和(26)が完封リレー。上信越地区前期優勝の新潟アルビレックスBCに7−0で完勝した。富山は地区王者をかけた地区チャンピオンシップ(10月2日から、全3戦)に、前期優勝チームとして出場する。

〈悲願達成 3298人ファンとともに鈴木監督3度舞った〉
青空が目の前に広がった。聞こえてくるのは、スタジアムにつめかけた富山ファン3298人の大歓声。アルペン球場の真ん中で鈴木康友監督が3度、宙に舞った。「苦しくて、大変だったけど、選手はホントによくやった」待ち待った瞬間に、思わず声を震わせた。
昨オフ、井野口祐介外野手(現群馬)、宮地克彦プレーイングコーチ(現ソフトバンクコーチ)の主力コンビが退団。打撃のチームは小技を絡めた“つなぎ野球”への転換を迫られた。5月に球団ワーストの6連敗。精神面でチームを支えていた宮地の穴は大きく、負けが続くと「宮地さんがいたら」が選手の口癖になり、V奪取という目標すら見失いかけた。
その危機を全員で乗り越えた。6連敗直後、選手だけのミーティングを敢行。首脳陣の前では言えないことも、その日ばかりは、みんなで言い合った。その結論が「自分のできることをしよう」。派手な性格の広田嘉明主将も黙々とバント練習。開幕から右ひじの故障に苦しんだ右腕・小園司はヤジ将軍として、チームメートを鼓舞。巨人コーチ時代の体重89舛ら6糎困反艦の絶えなかった指揮官も、チーム最年長の山内匠二を1番に抜てきするなど、思い切った策に出た。
そして、栄光をかけた前期最終戦では11安打に6犠打を絡め、7得点。「宮地さんの穴を1人で埋められなくても、その10分の1を埋めるようにした」と3打点の町田。“脱・宮地”を強烈に印象づける野球で、初のタイトルをつかんだ。
救援投手陣の整備など、今後の課題は多い。「まだ単なる通過点。後期も優勝して、四国に乗り込みたい」と鈴木監督。まだ完全ではない。さらなる栄光を目指し、雷鳥軍団は後期開幕の25日を待つ。

〈木谷−小山内「四国組」Vリレー〉
小山内が最後の打者を仕留めると、ベンチにいた木谷は一目散にマウンドに駆けた。「言葉にならないぐらいうれしい」と小山内。四国から来た2人の男の夢が結実した瞬間だった。
昨年まで3年間、四国ILの愛媛に所属していた2人。しかし、小山内は昨季、7勝のみ。木谷も2勝止まりで、チームは2位に終わった。しかし、「富山で野球をしよう」という広田主将からの電話で人生が変わった。3年で環境を変えたかった木谷は2つ返事で入団テストを受験。小山内も実家の岐阜県から近いこともあり、入団を決めた。
そして、富山での1年目。ハーラートップの10勝。この日、9回2死まで無失点の木谷も前期6勝とチームを引っ張った。「プライベートでは話さない」(木谷)という2人だが、前期Vの立役者は紛れもなく、2人の“四国組”だった。

2008年07月13日掲載

富山前期Vおあずけ

前期優勝へマジック1とした富山サンダーバーズだったが、0−0で迎えた6回1死満塁の大ピンチに救援した右腕・田中孝次(24)が、新潟の稲葉にグランドスラムを被弾。上信越地区1位の新潟に、0−4の完封負けを喫した。2位石川ミリオンスターズは、福井を7−0で一蹴。富山は13日の新潟戦(アルペン・13時)に勝つか引き分け、負けても石川が、同日の福井戦(珠洲・13時)で引き分け以下に終わった場合、前期Vが決まる。

〈ああ完封負け今日こそ決める〉
前期優勝に沸く新潟ナイン。富山・鈴木康友監督(49)は、その姿から目をそらそうとしなかった。引き分け以上で前期Vが決まる大一番で、屈辱の完封負け。しばらく沈黙が続いた後、「(新潟の)胴上げを見ても、まだ先は残っている。他力ではなく、明日は自分たちで決めたい」敗戦の悔しさを押し殺し、言葉をつないだ。
上信越地区1位と北陸地区1位の“マジック1決戦”新潟・美山球場の異様な雰囲気に、富山ナインがのみ込まれたのは6回だった。先発の右腕・生出和也(24)が、先頭・末次をカウント2−0と追い込んだが、3球目の直球が甘く入り、右前打。1死後、またもカウント2−0から左前打を許した。
さらに四球を許し、1死満塁。救援した田中が、カウント0−2からの真ん中の直球を痛打された。生出が「はっきり外す予定だった。意識が足りなかった」と肩を落とせば、満塁弾を浴びた田中は「いつも通りだったんですけど。甘く入って、悔いが残る」。雷鳥投手陣の微妙な指先の狂いが、黒星を呼んだ。
打線は得点圏に3度、走者を進めたが、新潟のサイド左腕・中山の前に散発4安打。今季初の完封負けを喫した。13日の先発は、今季5勝の右腕・木谷智朗が有力。「試合ができることを幸せに思って、明日は全員で行く」と鈴木監督。泣いても笑っても、あと1試合。死に物狂いで戦うしかない。

2008年07月12日掲載

小山内 大和〜富山M1今日にも前期V

〈小山内完封10勝目〉
富山サンダーバーズ、前期優勝に王手。福井ミラクルエレファンツと対戦した富山は初回、野原祐也(23)の先制右前適時打など4連打で3点を奪うと、エース右腕・小山内大和(26)が今季5度目の完封勝利で10勝一番乗り。4−0で快勝した。富山が12日の新潟戦で勝つか引き分け、もしくは石川が同日の福井戦で負けるか引き分けると、待望の前期Vが決まる。

〈抜群の制球力!!〉
9回2死、カウント2−0。富山の小山内は勝負球に3球連続で直球を選択した。「簡単にアウトを取るには三振が一番。直球で決めに行った」カウント2−2から空振り三振に切り捨て、白い歯がこぼれた。
初回からキレのある直球にカーブ、スライダーを内外角に投げ分ける。7回まで毎回奪三振の12K。安打はわずか3本。横田コーチが「あいつほどの制球力の持ち主はNPBでもなかなかいない」と舌を巻く106球の無四球完封だった。
遠征の疲労を軽減させるため、バスの移動中、いつも眠るようにしているが、この日は前期Vへのプレッシャーで寝られず。疲労は倍増したが、「マウンドに上がれば、大丈夫だった」と笑う。
今季5度目の完封で防御率は1.41。奪三振もリーグトップの96Kと最多勝と合わせ、投手タイトル3冠だ。念願の前期Vまであと1つ。残り2試合に向け、小山内は「行けと言われたら、行くしかない」とフル回転を誓った。

〈受賞〉
BCリーグの6月の月間MVP投手部門に、富山・小山内大和投手が選出された。小山内は4試合に登板、すべて完封勝利を挙げていた。

2008年07月09日掲載

前期Vへ富山M2

北陸地区首位の富山サンダーバーズは、9回2死から同点に追いつき、信濃グランセローズと5−5で引き分け。驚異的な粘りで、前期優勝へのマジックを2に減らした。

〈9回奇跡ドロー〉
奇跡が起きた。9回1死。優士が四球で出塁すると、藤岡が投手エラーで続き、さらに広田が四球で1死満塁。2死後、山内が8球粘った後、押し出し四球を選んだ。その瞬間、前期優勝への優勝マジックは2に減った。山内が「興奮した。絶対に勝ちたかったし、負けなくて良かった」と顔を真っ赤にすれば、鈴木康友監督は「粘っていけば、必ず勝機はあると思っていた。勝ちに等しい引き分け」と笑顔。サヨナラ勝ちとはならなかったが、雷鳥軍団が栄冠へ、また1歩近づいた。
梅雨独特のジメジメとした天気同様、富山のバットは湿りっぱなし。8回まで毎回走者を出しながらも、7安打4得点。あと1本が出ず、8回で12残塁と拙攻が続いた。しかし、鈴木監督は「球数を増やせば、制球が乱れてくる」と相手投手を冷静に分析。9回は無安打ながらも、3四球1失策で同点に追いついた。
残り3試合。鈴木監督は「次も全力でやりたい」と言葉に力を込めた。どんな形でもいい。前期Vという最高の結果を残してみせる。

2008年07月07日掲載

鈴木 康友監督〜鈴木監督祝49歳サヨナラ四球

勝負どころでタクトがさえ渡った。同点の9回無死一、二塁、カウント2−2。これまでスリーバントのサインを2度送っていた富山・鈴木監督が一変、強攻策に出た。その期待に、山内匠二が左前打で応え、満塁。1死後、町田の押し出し四球で、今季初のサヨナラ勝ちだ。試合中は常に鬼の形相の鈴木監督だが、「チーム全員の力で勝ち取ったサヨナラゲーム。ホントに良かった」と思わず笑顔がはじけた。
6日は指揮官の49歳誕生日。昨年は石川にサヨナラ負けを喫していた。6回から救援した守護神・田中孝次が9回を抑えた時点で、マジックは3に減ったが、その回の攻撃前に「引分けと勝ちとは勢いが違う。今日はサヨナラだ」と選手を一喝。先頭で代打に送られた山田晋太郎が中前打で出塁するなど、全員で最後の1点をもぎ取った。
昨年の誕生日に続き、埼玉から観戦に訪れた鈴木監督の妻・純さんは「老体にムチ打って頑張っている」と結婚22年目を迎える夫に惚れ直した様子。公私ともに充実のバースデーとなった指揮官。この勢いで、一気に栄冠をつかみとる。

〈富山がM3〉
富山サンダーバーズは、同点の9回1死満塁に町田一也(22)が押し出し四球を選び、群馬に3−2で今季初のサヨナラ勝ち。鈴木康友監督が意地の采配で、自身49回目の誕生日を飾り、前期優勝へのマジックを3とした。

2008年07月06日掲載

野原 祐也〜野原4安打4打点爆発富山前期Vマジック4

富山サンダーバーズは、野原祐也(23)が3回に3ランを放つなど4安打4打点と爆発。先発全員安打の18安打11得点で、群馬ダイヤモンドペガサスに11−3で大勝した。石川ミリオンスターズが信濃グランセローズに5−9で敗れたため、富山の前期優勝へのマジックは4になった。

〈6戦ぶり3号〉
強烈な一撃だった。1点を勝ち越した3回無死一、三塁。富山・野原が振り抜いた打球は快音を残して、右翼芝生席に吸い込まれた。6月19日の信濃戦以来、6試合ぶりの3号3ラン。「感触はなかったけど、よく入ってくれた」試合を決める一発に、4番の舌は自然と滑らかになった。
気持ちで打った。ここ5試合は15打数でわずか2安打。前期優勝を争う大事な時期に、主砲のバットは湿りがちだった。シーズン中は常に早出特打に取り組むが、この1週間はあえて休むようにした。
「調子は決して悪くない。精神的なものだと思った」そのふがいなさを試合にぶつけた。負ければ、2位転落の可能性もあったこの試合で4安打4打点。第1打席では一塁へ頭から飛び込み、内野安打にした。阪神・池之上スカウト課長は「ものすごい気迫を感じた。一生懸命やる、結果を出す。プロとはそうあるべき」と目を細めた。
野原に乗せられた打線は、先発全員安打の18安打11得点。「必死で結果を出したい」と野原。前期Vへ“燃える主砲”は欠かせない。

2008年07月05日掲載

首位富山無念のサヨナラ負け

北陸地区首位の富山サンダーバーズが信濃グランセローズに5−6のサヨナラ負けを喫した。1点を追う8回、相手のミスにつけこみ、逆転に成功も、その裏、信濃に再び追いつかれる苦しい展開。9回裏に3番手の田中が1死二塁から適時打を浴び、無念のサヨナラ負けとなった。

〈優勝への重圧〉
これが優勝への重圧なのか。5−5で迎えた9回裏、1死二塁。富山・田中が投じた甘い直球が右中間に運ばれる。痛恨のサヨナラ負け。二転三転したシーソーゲームを落とし、鈴木康友監督(48)は「簡単に相手に点を与えすぎ。最後も簡単にストライクを取りに行ったから」と怒り心頭。
「優勝へのプレッシャー?それもあるでしょうが、これが実力なんでしょう」と振り返るのが精いっぱいだった。
勝てたゲームだった。3失策に7四死球と乱れた信濃。チャンスは毎回のようにあった。しかし、14残塁の拙攻。中継ぎ陣も踏ん張りきれなかった。マスクをかぶった広田主将は「相手があれだけミスしてくれて、それをものに出来ないというのはね。プレッシャーは乗り越えなきゃいけないもの。これじゃ優勝できない」と吐き捨てるように言った。
嫌なムードは引きずれない。5日の先発予定はハーラートップ8勝を挙げている小山内だ。「やってくるでしょう」と指揮官の期待も大。富山にとって、今こそ正念場だ。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

カテゴリ