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2008年03月26日掲載

大士〜強打の富山健在

関西キャンプ中のBCリーグ・富山サンダーバーズが25日、大阪・堺浜球場で、NOMOベースボールクラブと今季初のオープン戦を行った。0―7と大量リードを許した7回、大士(22)の中前2点二塁打など4連打で4得点を奪うと、8回にも3得点。驚異的な粘りで同点に追いついた富山。9回サヨナラ負けこそ喫したものの、打撃陣は11安打7得点。4月19日のリーグ開幕に向け、「打の富山」が順調な調整ぶりをアピールした。

〈7回4連打4点 8回3連打3点 大士2安打2打点〉
結果はサヨナラ負けも満足感があった。ベンチから引き揚げてきた富山ナインが、どこか充実した表情を見せる。「0―7だったら、何もない試合。同点にできたことは大きいよ」と鈴木康友監督(48)。08年初陣こそ飾れなかったが、指揮官の口調は厳しいものではなかった。

6回までは強豪クラブチーム相手に防戦一方。“らしさ”を見せたのは、7点を追う7回からだった。無死一塁から、新加入の山内匠二、藤岡直也の連続安打で無死満塁。大士が中前二塁打で2点を返した。さらに、四球を挟んで、塚本雄一郎の左前適時打で4連打。草島諭の左犠飛で、一気に4点を奪った。
 
8回にも3連打に相手の失策を絡めて、3得点。敗色濃厚なゲームを、いったん振り出しに戻した。2安打2打点の大士は「打者陣は順調に仕上がっている」と納得の笑み。白星にこそ結びつかなかったが、昨年、チーム打撃成績で他を圧倒した“強打の富山”を初戦から見せつけた。
 
宮地克彦プレーイングコーチ、昨季打点王の井野口祐介の主力2人が抜け、攻撃力も落ちたかに思われた。さらに優士、愛媛から新加入の伊東大輔が故障で出遅れ、3月から実戦的な打撃練習をしたのは2回だけ。それでも、この日、11安打で7点を奪った。
 
「迫力がないように見えるけど、今年はつなぎがある」と鈴木監督。合同練習初日の1日から、指揮官は打撃陣に“つなぎ野球”を強調。その言葉が実を結んだ形だ。
 
リーグ開幕まで、あと25日。オープン戦も残り6試合組まれている。「勝てなかったけど、悲観はしてない。まだ、調整段階だから」と鈴木監督。今年も打って打って打ちまくる―。指揮官の言葉に確かな自信が漂った。

2008年03月02日掲載

サンダーバーズ合同自主トレ開始 チームスローガンも決定!

「奪取!〜魅せろイナズマ魂」で初Vだ―。BCリーグの富山サンダーバーズが1日、魚津桃山運動公園の屋内グラウンドで合同自主トレをスタートさせた。鈴木康友監督(48)ら28選手が、約30人のファンが見守る中、ランニング、キャッチボールなどで調整した。
 
この日、昨季終盤に故障、戦線離脱したエース・小園司(25)も元気に参加。昨年9勝を挙げたものの、右ひじ痛を発症。手術はせず、筋トレなどでひじ回りの筋肉を強化し、復活した。先月28日に30球、29日には50球と徐々に投球数もアップ。この日も軽快な投球を見せてアピール。「今季は15勝が目標。開幕投手も務めたい」と意気込んだ。
 
昨季7勝の大瀧紀彦(23)の右ひじ痛も完治。左ひざじん帯を切った広田嘉明捕手(26)や右足首を痛めていた永森大士外野手(22)も調子は上向き。新戦力12人も加わり、さらなるレベルアップが期待できそうだ。
 
そして、この日は08年度のチームスローガンが「奪取!〜魅せろイナズマ魂」に決定。昨年達成できなかったBCリーグ優勝とスタジアムを超満員にすることがコンセプトで、この2つの忘れ物を「奪取」することから決まった。「新加入選手もチームに溶け込み、和気あいあいとやっている。今季こそは監督を胴上げしたい」と広田。戦力充実の富山が、悲願の頂点を目指す。

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とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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