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2008年09月29日掲載

野原 祐也〜野原1差打点王逃す

富山サンダーバーズが今季最終戦で群馬に敗れた。打点王争いで3位につけていた4番・野原祐也(23)が7号ソロなど3打点を挙げたが、打点トップの2人、群馬・井野口、丹羽コンビも2打点を記録。1差でタイトルを逃した。また、小園司(26)のセーブ王の可能性も消滅した。石川ミリオンスターズはエース右腕・南和彰(27)がハーラートップタイの15勝目。信濃グランセローズに4−0で快勝した。

〈3打点猛追も〉
打点王を逃した野原が両手を腰に当て、うつむいた。「インコース真っすぐの絶好球でした。もうちょっと集中できていれば」8回無死一塁で迎えた第4打席。一打が出れば、打点王トップタイとなる場面で中飛。主砲は悔しそうに振り返る。
 
収穫もあった最終戦だった。第1打席で7試合ぶりの打点となる先制の右前適時打を放つと、「(無走者だから)狙ってました」という第2打席では、右翼スタンドへ先月24日以来の7号ソロ。第3打席もカウント0−3からの積極打法で右前適時打。「久しぶりのタイムリーが出て、いい形で最後を飾れた」と手応えをつかんだ。
 
「プレーオフでは、チャンスに強いバッターになりたい」と野原。頼れる4番のひと振りで、地区チャンピオンシップもゲットする。

〈小園S王ならず〉
右ひじ痛から復帰し、ここまで9セーブの小園だったが、目の前で群馬・越川が10セーブ目を挙げ、タイトル獲得はならなかった。小園は「仕方ない」と悔しそうだったが、横田久則コーチ(41)は「後期だけでタイトル争いは立派」と褒めた。球場から引き揚げる際には鈴木康友監督(49)が「4つセーブを挙げれば四国へ行けるぞ」と守護神にゲキをとばし、プレーオフでもフル回転させることを約束した。

2008年09月28日掲載

小山内 大和〜富山・小山内投手2冠当確

26日に前後期完全制覇を果たした富山サンダーバーズは、この日もエース右腕・小山内大和(26)が3回を無失点の好投。最多勝、防御率の投手タイトル2冠へ大きく前進した。試合は、1点を追う9回、町田一也(22)が4号ソロ。ホーム最終戦で、石川ミリオンスターズと2−2で引き分けた。

〈最多勝&防〉
白球に富山・小山内の気迫が乗り移った。3回2死一、二塁。最速141舛猟承紊蓮∋偉櫃悗領呂里覆ぅ薀ぅ福爾吠僂錣辰拭スコアボードに並ぶ3つのゼロ。最多勝、防御率の2つのタイトルを手中に収め、安どの表情を浮かべた。

高めに球が上ずる。安打を許す。それでも、得点は許さないのが、富山で成長した証しだった。「あんまり調子は良くなかった」この日の3イニング、いずれも得点圏に走者を許したが、落ち着いたマウンドさばきは変わらない。制球力抜群の直球と、落差のあるカーブで、決定打を許さなかった。
4安打無失点で、石川の南和彰との防御率争いでは0.08差をつける1.41。南が28日の信濃戦で9回完封しても、小山内の数字を越えることはなくなった。「意識はしてましたけど、なるようになる」とクールに喜んだ。

四国IL・愛媛では、3年間で13勝24敗。負け数が先攻し、1年間先発ローテションを守ったことはなかった。それでも、富山移籍1年目で15勝3敗。愛媛時代2年間バッテリーを組んだ広田嘉明主将(27)が「状況に応じた投球ができるようになった」と目を細める成長ぶりだ。「今日みたいな投球ではダメ。またしっかり調整しないといけない」と小山内。2冠の喜びはシーズン後。まずは2日からの北陸地区チャンピオンシップに全力を注ぐ。

2008年09月27日掲載

富山前後期完全V〜雷鳥打線爆発13点!!本拠地で鈴木監督舞った

〈木谷今季初完封〉
富山サンダーバーズが前後期完全制覇を達成した。マジック1とし、信濃グランセローズと対戦した富山は、4回に山内匠二(28)の右翼線3点三塁打など4安打6得点。7回にも打者10人の猛攻で6点を奪い、後期初の2ケタ得点。投げては木谷智朗(26)が今季初完封で、13−0の完勝だ。10月2日からの北陸地区チャンピオンシップでは、年間勝率2位の石川ミリオンスターズと対戦する。

〈前期から進化〉
はやる気持ちを抑え、富山・鈴木康友監督(49)はゆっくりと緑の輪に向かった。カクテル光線に照らされ、背番号81が4度、宙に舞う。「まさか後期も勝てるとは…。選手が粘り強く頑張ってくれた」今季2度目の胴上げ。完全制覇の味は格別だった。

進化しながらの後期優勝だった。4月の開幕前に右ひじを疲労骨折し、戦列を離れていた小園司が後期に復帰。ハーラー単独トップ15勝のエース小山内大和に、木谷ら先発陣が安定したこともあり、昨年のエース右腕はストッパーに回りリーグトップタイの9セーブを挙げた。野手陣も苦手の左対策として、伊東大輔(23)を起用。作戦でも、バスターエンドランを多用するなど、攻撃の幅が広がった。

一時は首位と3ゲーム差が開いたこともあったが、試合が進むたびに安定感が増す。8月12日の群馬戦から4つの引き分けを挟んで4連勝。指揮官が「チームが1つになった」と言えば、廣田主将は「接戦をものにできるチームになった」と胸を張った。リーグ終盤の9月に同地区の福井、石川が思うように勝ち星を積めない中、この試合までに4つの貯金を作った。

勝てば、後期Vが決まるこの試合では、4回に山内が右翼線に3点三塁打を放つなど打者10人の猛攻で4安打6得点。約25分間の降雨中断を挟んだが、7回にも6回点を挙げ、後期初の2ケタ得点。昨年を思い出させる猛打で、北陸地区年間王者に立った。

地区チャンピオンシップでは、3戦で1勝すれば、7日からのBCリーグチャンピオンシップへの出場切符を得る。鈴木監督は「チーム一丸。もう1つ上にいけるようにしたい」と頂点を見据えている。BCリーグ制覇、独立リーグ日本一へ。大きな手応えをつかんだ雷鳥軍団が、さらなる高みを目指し、ばく進する。

2008年09月25日掲載

富山M1

〈福井に逆転勝ち〉
富山サンダーバーズは福井ミラクルエレファンツに3−1で逆転勝ち、前後期制覇へマジックを1とした。初回に先制されたが、5回に優士(25)の左犠飛で同点に追いつき、8回に町田一也(22)の左越え三塁打などで、2点を勝ち越した。先発田中孝次(24)は8回1失点で5勝目。26日の信濃戦で勝つか、負けても2位・石川が敗れれば、また、ともに引き分けた場合も優勝が決まる。

〈町田がV打〉
Vへ王手をかけた。福井に逆転勝ちし、ついにマジック1。鈴木康友監督(49)は「こういう競ったゲームをとれたのは、大きいですね」と興奮気味に話した。
「王手をかけて帰るぞ」試合前に選手を鼓舞した指揮官が、先発マウンドに送ったのは今季4勝6敗の田中。負けが先行している右腕だが、大事な試合で意地を見せた。初回に1点を先行され、その後も毎回のように得点圏に走者を背負う苦しいピッチング。それでも味方の反撃を待って、大量失点だけは防いだ。

打線は福井の先発・柳川を攻め、初回からチャンスをつくるが、あと一本が出ない。4回まで6残塁と拙攻が続いた。歯がゆい展開の中で迎えた5回。先頭の山内が右中間への二塁打で出塁し、犠打で送って1死三塁。3番の優士がレフトへ犠飛を放ち、追いついた。

さらに8回。1死一塁から、5番・町田が左越えに勝ち越しの三塁打。続くチャンスにスクイズを外されるも、捕手が三塁へ悪送球し、三塁走者の町田が生還。思わぬ形で2点を勝ち越した。

〈田中1失点〉
尻上がりに調子を上げた田中は、8回1失点で役目を果たすと、9回からは守護神・小園が登板。無失点で切り抜け、9セーブ目を挙げた。

26日からは富山に戻っての2連戦。本拠地での胴上げは目前となった。「富山のファンに、いい報告をしたい」と指揮官。歓喜の瞬間はすぐそこまできている。

2008年09月24日掲載

富山M2

富山サンダーバーズは福井に2−1で勝利し、後期優勝へのマジック2を点灯させた。先発・生出和也(24)が7回1失点と好投。最後は“雷鳥魔人”こと小園司(25)が締め、8セーブ目を上げた。最速でのVは26日の信濃戦(アルペン)となる。石川ミリオンスターズは信濃に1−0で競り勝った。エース・南和彰(27)が一打逆転のピンチを切り抜け初セーブ、先発・都卓磨(29)に今季初勝利をプレゼントした。

〈小園8S〉
無心だった。指先に力を込めて、右腕を振り抜いた。1点リードの8回2死三塁、マウンドに上がった小園の初球は146舛旅眤シュート。力無い打球が三塁前へ転がると、力強く拳を握った。「ピンチとは思わないで、いつも通り投げた。あそこはフライを打たせるつもりだったんですけどね」柔和な笑みを浮かべた。

続く9回も2奪三振を奪い、完ぺきな火消しに成功。8セーブ目をあげ、防御率も0.61としたストッパーは「強気に。不安を持たないことを心がけている」と胸を張る。今やチームに欠かせない存在となった守護神だが、数ヶ月前までは地獄を味わっていた。4月の開幕前に右ヒジを疲労骨折。投球再開までに2ヶ月以上を擁した。前期は1度もマウンドに立てないまま。そんな状況の中、チームは前期優勝。「うれしい半面、複雑な気持ちもあった」と当時の胸中を明かす。
復帰戦でも苦渋を味わった。7月26日の福井戦。3点リードの9回から登板も、まさかの4失点(自責は0)で敗戦投手に。

だが、落ち込むと同時に、手応えをつかむ。「いい経験になった。あの試合以降、直球で押す投球に切り替え、この日までの14試合で自責点はわずか1。富山の弱点だった抑えに定着した。「前期は貢献できなかったので後期は絶対に優勝したい」よみがえった“雷鳥魔人”が完全Vを引き寄せる。

2008年09月21日掲載

富山完敗マジックお預け

勝てばマジック3が点灯する大事な一戦で完敗。5回に打球が左足に直撃し、病院に直行した木谷は「福井には今まで負けたことがなかったのに」と肩を落とした。

今季10勝を挙げ、ハーラー3位の木谷だが、この日は精彩を欠いた。「ボールが浮いて、フォークも落ちなかった」4回までは無失点に抑えたが、5回に連打を浴びた。中継ぎの田中孝次(24)も8回に3失点。打線もわずか5安打で、後期3度目の完封負けとなった。

マジックは点灯しなかったが、残り5試合で4勝すれば優勝が決まる。「チームの雰囲気も悪くないし、残りを勝てば」と木谷。前後期完全制覇までもう一息だ。

2008年09月20日掲載

小山内 大和〜小山内4安打完封で富山堅首

北陸地区首位の富山サンダーバーズが石川ミリオンスターズに3−0で完封勝ちした。エース右腕・小山内大和(26)が最速142舛猟承紊藩遒舛詈儔週紊魘郢箸靴董▲蓮璽蕁蔀影肇肇奪廚15勝目を挙げ、2位・石川とのゲーム差を2に広げた。

〈単独トップ15勝〉
表情を崩すことなく、富山・小山内は淡々と話した。「とりあえず勝てて良かった」。最多勝、防御率のタイトルを争う石川・南和彰(27)との対決で、今季7度目の完封勝ち。石川とのゲーム差を2に広げる大きな1勝にも、全く浮かれることはなかった。

3つの“落ちる球”が威力を発揮した。直球は最速142舛覆らも、フォーク、チェンジアップ、SFFが低めに決まる。7奪三振、被安打4の無失点でハーラー単独トップの15勝目だ。ロッテ・山下徳人スカウトが「どんな球種でもストライクが取れる」と舌を巻けば、鈴木康友監督(49)は「制球力、気迫、テンポ。リズムがいいから守っている方も守りやすい」と目を丸くする100球の完封ショーだった。

前期だけで10勝を稼いだエースだが、後期から新たな課題に取り組んでいる。「上(NPB)に行くために、空振りを取れる球が欲しかった」と話す横田久則コーチの指導の下、習得に努めたのがこの試合で決め球となったフォーク、SFFだった。最初は右打者に抜ける場面もあったが、この日は、威力を発揮。夢の実現へ、確実に前進している。

1点リードの9回には町田一也(22)が右翼ポール直撃のダメ押し2ラン。投打ががっちりかみ合い、後期Vへまた一歩、近づいた。「まだ大した差はない。これから頑張ります」前だけを見据え、富山の“ドクタ
ー・ゼロ”は気を引き締めた。

2008年09月15日掲載

田中 孝次〜田中突然崩れる

防御率2点台の右腕・田中孝次(24)が3回まで無安打に封じたが、4回2死から3連打で2失点。5回には3ランを被弾。7失点でマウンドを降りると、打線も2回以降、2安打に封じられ、逆転負けを喫した。連勝は2で止まり、鈴木康友監督(49)は無言のまま、球場を後にした。

2008年09月14日掲載

小山内 大和〜小山内14勝トップタイ

エース・小山内が制球に苦しみながらも粘りの投球で8回を7安打2失点。
大士のファインプレーや、5番町田の4安打3打点など味方の援護もあり、ハーラートップタイの14勝目をマークした。「調子はよくなかったけど、守備、攻撃でも守ってもらった」と小山内。
頼れるエースが、チームの前後期優勝を引っ張る。

2008年09月13日掲載

木谷 智朗〜木谷7回1/3 1失点10勝 富山奪首

前後期完全Vを目指す富山サンダーバーズが新潟に4−2で快勝。連敗2でストップ。再び貯金を1とし、首位に浮上した。先発・木谷智朗(26)が8回途中7安打1失点と粘りの投球で10勝目。守護神・小園司(26)が1点を失ったものの逃げ切った。

〈意識してた〉
188造猟洪箸ら投げ下ろす重いストレートがコースに決まる。捕手のミットから心地よい重低音が響く。7回1/3を投げ、1失点の好投を見せた木谷。節目の10勝目をあげた右腕は「リーチがかかってから意識はしていました。前回も悪くはなかったけれど勝てなかったので、今日は勝ててよかった」心地いい汗をぬぐった。

初回からピンチを背負った。2安打と四球で1死満塁とされたが、後続を断ち切り、本塁は踏ませない。これでリズムに乗ると、以降は尻上がり。130疎羝緘召猟承紊函▲織ぅ潺鵐阿魍阿好侫ークを織り交ぜ、要所を締めた。球威の落ちた8回、犠飛を打たれ、さらに1死一、二塁とされたところで降板。完投こそ逃したが、「最後はバテたけれど、今日は変化球を多く使えたので」と納得の表情。女房役の廣田も「以前より確実に投球の幅が広がっていますよ」とうなずいた。

今夏の甲子園では母校の関東一高(東東京)が23年ぶりにベスト16まで勝ち進んだ。右腕は「自分の試合もあったけれど気になってましたし、テレビで見られる限りはみていました。やっぱり、励みになりますよ」と後輩の活躍に力を得た。

〈小山内と計23勝〉
「4連戦の頭を取れたのは大きい。木谷もよく投げてくれたし、気持ちを感じた」と鈴木康友監督(49)。13勝の小山内に続いて、チーム2人目の2ケタ到達。チームの全29勝のうち2人で23勝を稼いでいる。
これで再び首位。3チームが0.5ゲーム差の中にひしめく大混戦だが、2本柱が抜群の安定感を誇る富山に死角はない。

2008年09月10日掲載

富山首位福井と引き分け

〈9回に追いつく〉
富山サンダーバーズが、粘りの野球で8−8、福井との首位攻防戦を引き分けた。先発したルーキー右腕・串田裕紀(19)が5回に7安打2四球でまさかの7失点。それでも、6回に3安打で3点取ると、9回、2安打で追いつき、ドローに持ち込んだ。

〈串田7失点炎上首位奪取ならず〉
期待の高卒ルーキーが炎上した。5回だった。2死一、三塁から串田が連続四球を与えた後に、まさかの7安打を喫する。苦しい表情で天を見上げる串田。勝てば、首位浮上の大事な一戦も、この回で無念の降板となった。
切れのあるカーブ、スライダーで、4回まで福井打線を2安打に抑えた。ほぼ完ぺきな内容だったが、カーブを狙われ始める。ストライクゾーンから微妙に外れ続け、魔の5回には打たれまくった。

打線も6回に1死満塁のチャンスも、4番・野原祐也(23)がバットを折られ、左飛に終わる。続く5番・町田一也(22)も三振。8回2死二塁のチャンスも町田が凡退。それでも意地を見せたのは土壇場の9回。1死二、三塁から9番・伊東大輔(23)が左越えの2点適時二塁打。執念で引き分けに持ち込んだ。

〈0.5ゲーム差ばん回を誓う!!〉
首位浮上こそならなかったが、福井とのゲーム差は0.5。価値あるドローで大きな手応えをつかんだナインは後期正念場でのばん回を誓った。

2008年09月08日掲載

野原 祐也〜富山野原に熱視線

富山サンダーバーズは、3−4で新潟に惜敗し首位を陥落した。エースの小山内大和(26)が精彩を欠いて、6安打4失点。NPB注目の4番・野原祐也(23)は、NPB3球団が見守る中、4打数2安打をマーク。今秋のドラフト候補に名乗りを上げた。

〈新潟に惜敗〉
NPB注目のスラッガー・野原が大活躍だ。1回1死一塁では右前の当たりを、俊足を生かして二塁に好走。守備では4回1死三塁で、左翼から矢のような好返球。「スカウトが来ているのは知ってたけど、ベストを尽くすだけ」と野原。9回2死一塁では、NPBから熱視線を浴びる151善ο咫ζ租直至(25)の速球を右前に運んだ。

昨年から大きく伸びたのは走力だ。冬場は肉体改造に着手。筋トレで体重10疏加したが、アメフト選手のような走れる体に変身。50蛋では昨年より0.3アップの5.9秒に。「自分でもびっくりした。飛距離も伸びて、今年は軽く振っても柵越えする」と手応えをつかむ。

ネット裏では、横浜、日ハム、オリックスの3球団が視察。横浜の進藤達哉スカウトは、「足も肩もあるし、育成ドラフトの可能性もある。もう1回、見に来たい」と評価すれば、日本ハムの大渕隆スカウトは、「BCリーグでは一番いい打者。ミートが上手いし、肩もある。ドラフトの対象です」と太鼓判を押す。
「育成ドラフトでも構わない。後期も優勝してNPBに乗り込みたい」と野原。大きな目標に向けて、ラストスパートをかける。

2008年09月07日掲載

富山今季初降雨コールド負け

北陸地区首位の富山サンダーバーズは、新潟に4−5で逆転負けした。同点の7回に野原祐也(23)の左前適時打で勝ち越したが、その裏に2死から2失点。逆転を許し、8回裏の新潟の攻撃中、雷雨のため、コールドゲームとなった。石川ミリオンスターズも群馬に2−3で敗戦。先発の山崎猛志(25)が3失点。6回に4番・平泉悠(24)が、左翼場外へ2ランを放ったが追いつけなかった。

〈7回勝ち越しもその裏2失点〉
黒い雨雲を恨めしそうに見つめた。26分間の中断の後、降雨コールドが宣告されると、富山ナインは肩を落として、ベンチを後にした。7回に勝ち越したが、その裏に2失点。鈴木康友監督(49)は「あと1球。あそこで抑えてほしかった」と、逆転打を許した2死一塁での先発・田中孝次(24)の投球を悔やんだ。

初回に、新潟から加入した吉岡哲平(27)が、移籍後初安打となる左翼線2点二塁打を放つなど、打線が3安打3得点。苦手の左腕を相手に先制パンチを食らわせたが、この日は守備がかみ合わなかった。
3回無死一塁では、田中のバント処理が遅れ投前安打。続く一、二塁の投前犠打では、一塁へ悪送球。これで歯車が狂い、この回2失点。リーグ一の堅守を誇る守備陣にミスが続出した。「自分のミスで負けた」と田中。前半の失点が終盤に大きく響いた。

最後は7回途中から降り出した雨に泣かされ、今季初の降雨コールド負け。指揮官は「もう一度、鍛え直す」と気持ちを切り替えた。残り13試合。ばん回のチャンスは残されている。

2008年09月06日掲載

山田 晋太郎〜山田の犠飛から富山9回執念ドロー

富山サンダーバーズは、2−2で新潟と引き分け、首位を死守した。先発の木谷智朗(26)が7回まで2失点。打線はわずか2安打に終わったが、9回1死二、三塁で今季加入の山田晋太郎(22)が値千金の犠飛で1点を返すと、その後はエラーで同点に追いついた。

クライマックスは9回裏に訪れた。先頭打者の伊東大輔(23)が頭部に死球を受けて退場。親友の悲劇に燃えたのが、富山国際大学を卒業したばかりの山田だった。「いつも機敏な伊東君があんな形で死球に・・・。絶対に打たないと」と山田。その死球から好機が広がり、1死二、三塁で打席に立った。「集中していて、打った球は覚えていない。迷いなく思いっきり打てた」とセンターへの犠飛で得点。チームを一気に勢いづけた。

大学卒業前には就職活動で、県内の優良企業に内定をもらったが「まだやれると思った。大学時代は故障で後悔が残っていたので」とBCリーグ入りを決心。決まっていた会社には頭を下げて、今春からプロの世界へ。練習が終わってからも、打撃練習や、ノックを志願して守備練習。その成果が実り、新人ながら代打の切り札として22試合に出場。打率3割4厘と高打率をキープする。

三つどもえの首位争いが続くが「結果は考えず、思いっきりバットを振るだけ」と山田。期待の新人がチームを勝利に導く。

2008年09月03日掲載

小山内 大和〜富山4−15大敗も・・・孤軍奮闘小山内 5回2安打1失点

〈リーグ交流戦〉
BCリーグの富山サンダーバーズは、ソフトバンクのファームと対戦、4−15で大敗した。だが、NPBと対戦する貴重な一戦で結果を残したのが、エース右腕・小山内大和(26)。落差のあるカーブを武器に、5回を被安打2の1失点に封じた。また、今春にソフトバンクに入団した桜井高出身の藤井翼(18)は「8番・一塁」で先発出場。6回に左前適時打を放ち、チームの勝利に貢献した。

〈カーブ抜群5K〉
大きく息を吐き、小山内は気持ちを落ち着かせた。4回2死三塁、カウント2−0。内角への134舛猟承紊法▲愁侫肇丱鵐・李のバットは動かない。狙い通りに3球三振に切り捨て、自信に満ちた表情でマウンドから駆け下りた。

この日の直球の最速は138繊MAX145舛砲脇呂なかったが、100疎罎陵邵垢里△襯ーブが威力を発揮した。4回1死二、三塁、三ゴロの間に1点を失ったが、最大の武器を有効に操り、5回を5奪三振。「相手を下から見たら負ける。見下して投げるようにした」柴原、多村ら主力級が並ぶソフトバンク打線を、強気の投球で封じ込めた。

あこがれの先輩の前で力を見せたかった。1日の夜。四国IL・愛媛時代の先輩で、NPB第1号の西山道隆投手(28)と、久々の再会を果たした。数時間の食事だったが、目標の舞台で奮闘する先輩の経験談を熱心に聞いた。「今まで調子は悪かったけど、だんだん良くなってきている」この日の好投で、確かな手応えをつかんだ。

ハーラー単独トップの13勝。申し分のない活躍を残しているが、来年1月には27歳。NPB入りへ残された時間は多くない。鈴木康友監督は「百点満点。いいアピールになったと思う」と話したが、小山内は「今日の内容ではまだ厳しい」と気を引き締めた。雷鳥軍団のエース右腕が、夢へ向かってラストスパートをかける。

〈桜井高出身 藤井 地元で適時打!!〉
8番・一塁手として先発出場した富山出身のソフトバンク・藤井。地元からはバス5台で応援団が駆けつけた。藤井が打席に立つと、2075人が詰めかけたスタンドから大歓声。「地元の熱い応援はうれしかった」と笑顔を浮かべた。

見せ場は6回に訪れた。2死三塁のチャンスに、マウンドには富山商の元エース、串田裕紀(19)。昨夏の富山大会以来の対決だったが、132祖磴瓩梁球を、鮮やかに左前に流す適時打。ダメ押しの5点を挙げ、試合を決定づけた。

プロ入り1年目で、元富山サンダーバーズの宮地克彦コーチ(37)に徹底指導を受けている。厳しい練習の連続で夏には食欲がなくなり、体重は10舛盡困辰拭2軍戦には22試合に出場し、17打数2安打6三振と苦戦が続いている。

1日には約半年ぶりに帰郷し、家族や友人たちと再会。
「まだまだ未熟ですが、これを励みに努力を重ねて、1日でも早く1軍に上がりたい」と藤井。故郷で充電したスラッガーがさらなる飛躍を誓う。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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