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2008年07月12日掲載

小山内 大和〜富山M1今日にも前期V

〈小山内完封10勝目〉
富山サンダーバーズ、前期優勝に王手。福井ミラクルエレファンツと対戦した富山は初回、野原祐也(23)の先制右前適時打など4連打で3点を奪うと、エース右腕・小山内大和(26)が今季5度目の完封勝利で10勝一番乗り。4−0で快勝した。富山が12日の新潟戦で勝つか引き分け、もしくは石川が同日の福井戦で負けるか引き分けると、待望の前期Vが決まる。

〈抜群の制球力!!〉
9回2死、カウント2−0。富山の小山内は勝負球に3球連続で直球を選択した。「簡単にアウトを取るには三振が一番。直球で決めに行った」カウント2−2から空振り三振に切り捨て、白い歯がこぼれた。
初回からキレのある直球にカーブ、スライダーを内外角に投げ分ける。7回まで毎回奪三振の12K。安打はわずか3本。横田コーチが「あいつほどの制球力の持ち主はNPBでもなかなかいない」と舌を巻く106球の無四球完封だった。
遠征の疲労を軽減させるため、バスの移動中、いつも眠るようにしているが、この日は前期Vへのプレッシャーで寝られず。疲労は倍増したが、「マウンドに上がれば、大丈夫だった」と笑う。
今季5度目の完封で防御率は1.41。奪三振もリーグトップの96Kと最多勝と合わせ、投手タイトル3冠だ。念願の前期Vまであと1つ。残り2試合に向け、小山内は「行けと言われたら、行くしかない」とフル回転を誓った。

〈受賞〉
BCリーグの6月の月間MVP投手部門に、富山・小山内大和投手が選出された。小山内は4試合に登板、すべて完封勝利を挙げていた。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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