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2008年06月29日掲載

小山内 大和〜5連続完封ならずも小山内でM6

〈9回1死で失点〉
気持ちだけは切らさなかった。最後の力を振り絞り、小山内は全神経を右腕に集中させた。2点を許し、5試合連続完封を逃した9回2死二塁。力のない飛球が中堅に上がった。「勝ったんですけど、悔しいです」試合後の表情はさえなかったが、“大和コール”で祝福だ。
最速141舛猟承紊鮗瓦法▲レのあるスライダ−、カーブ。多彩な球種を内外角に集め、チーム打率リーグトップ(2割8分3厘)の群馬打線に、的を絞らせなかった。9回1死で失点し、無失点記録は47回1/3(リーグ記録)で止まったが、鈴木康友監督は「(5試合連続完封を)やらせてあげたかったけど、本当によく投げた」とエースを褒めちぎった。
数々のプレッシャーを乗り越えた。今季、群馬に白星はなく、この日のデーゲームでは2位・石川が勝利。四国IL・愛媛時代のチームメートで、あこがれの西山道隆投手(現・ソフトバンク)は5試合連続完封が最高で、その先輩の記録に並びたかった。その重圧の中でも「自分の球を信じるしかなかった」。27日の群馬戦は、車で5時間かかる長距離移動もあって、チームに帯同せず、黙々と汗を流した。先輩の記録には並べなかったが、人一倍の責任感が快記録を生み出した。
四国IL時代は、昨年の7勝が最高。ハーラー単独トップの8勝で、自身の記録は塗り替えた。小山内は「気持ちが少し楽になった」と最後は吹っ切れた表情を見せた。5試合連続完封は次でいい−。雷鳥軍団の“ドクター・ゼロ”は、さらなる栄光を目指し、ばく進する。

2008年06月28日掲載

富山サンダーバーズ〜3安打で完敗

元楽天の群馬・富岡に打線が3安打に封じ込められ、4回に敵失を絡めて1点をとるのがやっと。先発・生出和也(24)は6四死球を許したものの、5回無失点と粘りの投球。たが、救援陣が捕まった。連勝も2でストップ。鈴木康友監督(48)は「ヒット3本では勝てない。富岡にうまく抑えられた」とポツリ。

2008年06月22日掲載

山内 匠二〜追撃打!!逆転打!!山内だ!!

最年長27歳〉
無心だった。手に残る確かな感触を無視して、富山・山内は懸命に一塁ベースを蹴った。「いいところで打てて良かった」二塁ベース上で逆転に沸く応援席に目をやり、ようやく白い歯を見せた。

1人で試合を決めた。3点差の2回、追撃の左中間2点三塁打を放つと、同点に追いついた4回1死1、3塁。外角の直球を強振すると、打球は左中間を切り裂く逆転2点二塁打となり2安打4打点。19日に初失策をしたが、守りでも9度の守備機会を無難にこなした。「(先発の)木谷のために、なんとかしたかった」と声もはじけた。

〈腰痛こらえ〉
1980年生まれの松坂世代でチーム最年長だが、練習に対する姿勢は、誰よりもどん欲だ。2年前から腰痛を患っているが「守備、足、声に不調はない」と声を張り上げ、白球を追う。この日の第1打席で、10打席連続無安打。独特の風ぼうでファンからも“ガンジー”の愛称で親しまれる男は不振に陥り、鈴木康友監督からゲキを飛ばされっぱなしだった。それでも、この日の試合前の打撃練習で「体が突っ込んでいる」と冷静に自身の打撃を分析。右足のステップ幅を2足分狭め、答えを出した。

〈1番で上昇〉
5月まで打率2割2分だったが、1番に定着した6月は3割9分5厘。「今日の動きができれば、結果はついてくる」27歳の核弾頭とともに、雷鳥軍団がVロードを突っ走る。

〈木谷中4日も尻上がり5勝〉
自身初の中4日で先発した右腕・木谷智朗(26)が、7回3失点で5勝目。初回に4安打を浴び、一気に3点を許したが、2回以降はカーブ、スライダーを軸に、尻上がりに調子を上げた。今季、四国IL・愛媛から加入し、これで福井から4勝目。木谷は「明日勝てば(前期優勝へ)乗っていける」と疲れも見せず、前向きだった。

2008年06月21日掲載

小山内 大和〜富山小山内4連続完封

〈M10再点灯〉
富山サンダーバーズのエース・小山内大和(26)が気迫の投球で、5試合連続の白星をリーグ記録となる4試合連続の完封で飾った。打線も4回、3連打で2点を挙げ、新潟を一蹴。優勝へのマジック10が再点灯した。

最後の打者を渾身のストレートで空振り三振に切ってとった小山内。「4試合連続の完封は、自分でも信じられない。39イニング無失点も今まで記憶にありませんね」とニッコリ。まさにエースの貫録だ。序盤から伸びのある速球で、次々に三振を奪う。毎回のように得点圏に走者を背負ったものの、「打者は打っても3割。7割は抑えられるし、慌てても仕方ない」。真っ向勝負で、4回までに7奪三振だ。

そして、後半は切れのあるスライダーで勝負。7回2死1、3塁のピンチを切り抜けると、小さくガッツポーズ。最後まで球威は衰えず、わずか105球で締めくくった。「完封記録はいつか途切れるけど、こういう投球を続けたい。自分で投げる試合はすべて勝ちます」と、強気な大黒柱は前期優勝に向け、力強く言い切った。

2008年06月15日掲載

小山内 大和〜小山内3連続完封

〈直球で押した〉
最後の打球は見るまでもなかった。鈍い打球音で、富山・小山内は勝利を確信した。34日ぶりの首位に導く3試合連続完封勝利。「正直、自分でも出来すぎだと思ってる」ヒーローインタビューで、思わず目を丸くした。

直球で押した。序盤から、落差のあるカーブを見せ球に、決め球には最速141舛猟承紊鯀んだ。石川打線に二塁に進まれたのはわずか2回だけで、三塁も踏ませない快投。これで5月23日の福井戦から30イニング連続無失点だ。四国IL・愛媛時代を含め、バッテリーを組んで3年目になる広田主将は「今日はど真ん中の直球でも、ファウルでカウントを稼げた」とエースに感謝しきり。まさに圧巻の投球だった。

5月17日の信濃戦でBCリーグ初黒星。この敗戦が転機となった。その週の全体練習後は自宅にこもって、四国ILで月間MVPに輝いた昨年7月、9月のDVDを見続けた。「自分の中で、一番悔いの残らないのが直球主体の投球」勝てるイメージを脳裏に焼き付け自分の持ち味を再確認した。2試合連続完封を飾った6日からは、石川打線をDVDで徹底研究。「1人ずつアウトを取ることだけを考えた」これでハーラー単独トップの6勝目。防御率も1点台(1.99)に突入した。

スタンドでは家族4人が熱視線を送った。父・文成さん(52)は「中学時代は普通の中学生だったのに。力強くなった」と目を細めた。ウイニングボールはすべて岐阜県の実家に送っているというエース。小山内は「今後も1点も与えない投球がしたい」そう話すと、“富山のドクター・ゼロ”は直接家族にボールを渡そうと、さっそうとベンチ裏に駆けていった。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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