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2007年07月02日掲載

大瀧 紀彦〜富山 大瀧新球フォーク切れた

〈収穫あり〉
復活した大瀧がさらに進化した姿を見せた。右腕からの速球と鋭く曲がるカーブで追い込むと、スライダーと新球・フォークボールで石川打線を打ち取っていった。5回に1点を奪われたが2安打1失点と完ぺきな内容。「5回の交代は予定通り。練習してきた成果が出てうれしいです」と表情を崩した。

立ち上がりから課題だった変化球がさえた。いきなり先頭打者に四球を与えたが、後続を打ち取って勢いに乗った。多彩な球種で打者に的を絞らせず、4回までは無安打。

打線も1回、4番・野原祐也(22)が右前へ2点適時打を放つと、3回には5番・井野口祐介(22)の中犠飛で3点目。打線も背番号18を援護した。
異変が起こったのは6月21日。左太もも裏が肉離れ寸前になり、予定されていた先発を1回、回避した。開幕から無傷の4連勝も最近2試合は負け続き。だが、焦らず治療に専念。そして27日から練習を再開した。
力が抜けて丁寧に投げるようになると、変化球の制球がよくなった。

また、横田久則コーチ(37)から教わったボールを抜くタイミングを遅くしたカーブと、2週間前から練習し始めたフォークも威力を発揮。後続が打たれて勝ち星こそ逃したが「緩急をつけられるようになった。収穫ありです」と表情は明るい。
5日からは石川との2連戦が待っている。「これからどんどんいきます」言葉にも力強さが戻ってきた。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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