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2008年09月06日掲載

山田 晋太郎〜山田の犠飛から富山9回執念ドロー

富山サンダーバーズは、2−2で新潟と引き分け、首位を死守した。先発の木谷智朗(26)が7回まで2失点。打線はわずか2安打に終わったが、9回1死二、三塁で今季加入の山田晋太郎(22)が値千金の犠飛で1点を返すと、その後はエラーで同点に追いついた。

クライマックスは9回裏に訪れた。先頭打者の伊東大輔(23)が頭部に死球を受けて退場。親友の悲劇に燃えたのが、富山国際大学を卒業したばかりの山田だった。「いつも機敏な伊東君があんな形で死球に・・・。絶対に打たないと」と山田。その死球から好機が広がり、1死二、三塁で打席に立った。「集中していて、打った球は覚えていない。迷いなく思いっきり打てた」とセンターへの犠飛で得点。チームを一気に勢いづけた。

大学卒業前には就職活動で、県内の優良企業に内定をもらったが「まだやれると思った。大学時代は故障で後悔が残っていたので」とBCリーグ入りを決心。決まっていた会社には頭を下げて、今春からプロの世界へ。練習が終わってからも、打撃練習や、ノックを志願して守備練習。その成果が実り、新人ながら代打の切り札として22試合に出場。打率3割4厘と高打率をキープする。

三つどもえの首位争いが続くが「結果は考えず、思いっきりバットを振るだけ」と山田。期待の新人がチームを勝利に導く。

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とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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