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2008年04月07日掲載

小林 雄輝〜自衛隊で鍛えた精神力で投手好リード

今季、富山入りした小林は元陸上自衛隊隊員。「不安はあるけど、シーズンが早く始まってほしい。投手のいいところを自分のリードで引き出したい」覇気のある大きな声で、きっぱり言う。

「人の役に立つ仕事がしたかった」と、岩手・盛大付高卒業後、1年の浪人期間を経て、06年3月、陸上自衛隊・習志野駐屯地に入隊した。第1空挺団に所属し、今年2月下旬まで、壮絶な訓練生活に励んできた。「人からは見えない仕事できつかったけど、それなりに充実していた」と振り返る。甲子園3度の出場歴を持つ華麗な球歴は心の底に沈めたはずだった。

しかし、昨年10月末にBCリーグのホームページをネットで発見。合同トライアウト開催を知り、野球熱に再び火がついた。「同級生が、まだ大学で(野球を)やっていたし、自分でもやってみたくなった」激怒されることを覚悟して、隊長に心の内を告白。「やれるうちに、やっておけ」心強い返答で、人生が大きく変わった。

グラウンドでは打者の裏をかくリードを得意とする。「(自衛隊では)肉体的にも、精神的にも鍛えられた。1試合でも多く試合に出て、チームの勝利に貢献した」″小林隊員″の言葉に力がみなぎった。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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