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2008年08月25日掲載

富山サンダーバーズ〜3戦連続ドロー

北陸地区2位の石川ミリオンスターズと、富山サンダーバーズのライバル対決は、2−2で3試合連続のドローに終わった。富山はエースの小山内大和(26)が4回表に3連打で2点を失い、打線も8安打で2点止まり。何度も勝ち越しのチャンスを迎えたが、あと1本が出なかった。今季初のホーム球場で戦った富山は地元で2位浮上を果たせなかった。

〈富山野原6号も〉
どんよりと曇った空のように、富山ナインの表情はさえなかった。毎回のように得点圏に走者を送ったが、凡打の連続。鈴木康友監督(49)は「地元で勝ちゲームと思っていたが…。みんな、ヒーローになりたくないのかねえ。でも、負けなくて良かった」と、歯切れ悪く振り返った。

今年から地元の好意で、練習場を立山球場に決定。球場確保に悩まされることもなくなり、野球に打ち込む環境が整った。練習中には、地元住民からおにぎりやドーナッツ、スポーツ飲料の差し入れをもらうこともしばしば。「地元で恩返しをしたかった。感謝の気持ちがあるし、いいプレーを見せたかった」と野原祐也(23)。4回無死では今季6号となる、右中間へ豪快なソロ本塁打。大勢の観客が詰めかけたスタンドを盛り上げた。

しかし、後が続かなかった。9回1死一、二塁の好機も後続が凡退。「普通ならサヨナラになるんだけどね。まあ、打線の奮起でしょう。勝率も5割で、ここからがスタート」と、鈴木監督は気持ちを切り替えた。

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とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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