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2007年06月04日掲載

宮地 克彦〜宮地 打線にカツ

〈首位ガッチリ〉
信濃先発・給前はマウンドに立ちつくすしかなかった。4点ビハインドの4回、富山打線が爆発する。四球から好機を作ると、野原祐也(22)、井野口祐介(22)の連続適時で打同点。さらに1死一、三塁から宮地の痛烈な二ゴロの間に三塁走者が生還した。
「強いチームは一気に勝ち越せる」と目を細める宮地。富山先発の萩原淳由(21)が突如、乱れ、3回に4失点。リーグ屈指の右腕・給前相手だけに苦しい展開も予想された。だが、4回、一気に5点を奪うと、7回にも宮地の適時打などで3点を奪取。9回、1点差まで追い上げられたが、大量得点がものをいって逃げ切った。

開幕から驚異的な爆発力を見せる打線の中、1日の新潟戦で宮地が初めてスタメンから外れた。若手の奮起を促すためだったが、試合は1−2の敗北。「宮地さんがいないとだめと思われたくなかった」と井野口。その思いを2日の信濃戦にぶつけ、宮地抜きで6点を奪った。そして、この日。成長したナインと宮地の力が見事に融合した。

〈選手落ち着く〉
宮地出場の効果を「打席で選手が落ち着いて、四球を選べる。それが大量点につながる」と鈴木康友監督(47)。
野原も「相手投手が意識して神経質になっている」と証言。「ソフトバンクで松中が4番で打っていた時も、5番に城島がいて、プレッシャーをかけていた。それと同じ」と6番を打った宮地。大量点を奪ったのもNPB3割経験者の存在感のなせる技だ。
快勝にも「まだまだ。もっと上のレベルを目指さないと」と宮地に油断はない。緑の軍団の快進撃は止まらない。

プロフィール

とやま・いしかわ報知
「スポーツ報知」にて富山、石川に密着したスポーツ記事を掲載中。

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